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文化・生活

キングスデー——国中がオレンジに染まるオランダ最大の祝祭日

毎年4月27日のキングスデーはオランダ最大の国民的祝日。オレンジ色で溢れる祭りの様子、フリーマーケット文化、アムステルダムの運河パーティーを在住者目線で紹介。

2026-04-09
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4月27日、オランダ中がオレンジ色に染まる。キングスデー(Koningsdag)はオランダ国王の誕生日を祝う最大の国民的祝祭日だ。在住して初めて経験すると、「これほど国全体が参加するお祭りがあるのか」という驚きがある。

オレンジ色の理由

オランダの王室はオラニエ=ナッサウ家(Huis Oranje-Nassau)で、オラニエ(Orange)は「オレンジ」を意味する。国家代表チームのユニフォームもオレンジ色で、スポーツ応援・お祭りでのオレンジ着用はオランダ人としてのアイデンティティ表現だ。

キングスデーには、年齢性別問わず多くの人がオレンジの服・帽子・アクセサリーで外出する。観光客でも「オレンジ何かを持っているとすんなり溶け込める」と感じる日だ。

フリーマーケット(Rommelmarkt)文化

キングスデー最大の特徴が、路上フリーマーケットだ。オランダではこの日に限り、許可なく路上で物品販売が認められる(子どもが不用品を売る場合)。

アムステルダムの路上は朝から子どもたちが段ボール箱を広げ、おもちゃ・本・衣類を並べて販売している。値段交渉が当たり前で、10セント〜数EURのやり取りが街中で起きる。「不用品の再循環」と「お小遣い稼ぎ」が同時に成立するイベントだ。

大人向けのフリーマーケットも各所に立ち、ヴィンテージ衣類・レコード・工芸品などが並ぶ。朝10時頃から夕方まで、街全体が市場になる。

運河パーティー

アムステルダムのキングスデーは、運河を埋め尽くすボートパーティーでも有名だ。DJを乗せたボートが音楽を流しながら運河を行き交い、岸ではビールを片手に踊る人たちで溢れる。

橋の上から見下ろすと、数百艘のボートがひしめき合って進んでいく光景が広がる。写真映えするが、橋や運河沿いは午前中から混雑するため、動きやすい服装・靴の選択が重要だ。

規模とアクセス

アムステルダムのキングスデーには、毎年100万人以上が集まるとされる。市内の公共交通は混雑し、自転車での移動も人ごみで難しくなる。中心部に住んでいない場合、早めに出発するか徒歩で行ける範囲で楽しむ計画を立てる必要がある。

入場料は無料で、フリーマーケットでの買い物や食事・ドリンクにお金がかかる程度だ。

以前はクイーンズデー

2013年にウィレム=アレクサンダー国王が即位するまでは、「クイーンズデー(Koninginnedag)」として4月30日に祝われていた。現国王の誕生日に合わせて4月27日に変更された。曜日によってはプログラムが前後の週末にずれることもある。

在住者にとってキングスデーは「オランダという国をいちばん体感できる日」として語られる。初めての年に体験した記憶は、多くの人にとって強く残る。

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