オランダの光熱費・水道の契約手続きガイド|引っ越し後にやるべきこと
オランダで電気・ガス・水道を契約する手順を解説。エネルギー供給会社の選び方、料金の目安、契約時の注意点まで、引っ越し直後に必要な情報をまとめました。
この記事の日本円換算は、1EUR≒160円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(EUR)の金額を基準にしてください。
オランダの電気・ガス料金は、EU平均を上回る水準にある。2023年のエネルギー危機以降、固定契約と変動契約の価格差が大きく開いたまま戻っていない。引っ越し直後の契約判断が、年間数百ユーロの差を生む。
電気・ガスの契約
オランダでは電気とガスの供給会社を自由に選べる。主要な選択肢はVattenfall、Eneco、Essent、Budget Energieなど。
契約形態は大きく2つに分かれる。
- 固定契約(vast contract): 1〜3年間、kWhあたりの単価が固定される。価格変動リスクを避けたい人向け
- 変動契約(variabel contract): 毎月または四半期ごとに単価が変わる。市場価格が下がれば得だが、上がればそのまま反映される
比較サイト(Independer、Pricewise)で各社の見積もりを並べて選ぶのが一般的。BSN番号と住所があれば、オンラインで10分程度で契約できる。
水道の契約
水道は地域ごとに供給会社が決まっていて、選択の余地はない。アムステルダムならWaternet、ロッテルダムならEvides。引っ越し先の住所を登録するだけで自動的に割り当てられる。
料金は1人あたり年間約€170〜€200(約27,200〜32,000円)。日本と比べると高めだが、オランダの水道水は飲料水として安全に飲める品質。
料金の目安
2人暮らしの場合、月額の目安はこのあたり。
| 項目 | 月額(EUR) | 月額(円) |
|---|---|---|
| 電気 | €80〜€120 | 約12,800〜19,200円 |
| ガス | €60〜€100 | 約9,600〜16,000円 |
| 水道 | €15〜€20 | 約2,400〜3,200円 |
ガス暖房の有無で大きく変わる。オランダ政府はガスボイラーからヒートポンプへの切り替えを推進しており、新築物件ではガス接続がないケースも増えている。
契約時の注意点
前入居者の解約確認: 前の住人がエネルギー契約を解約していないと、切り替えに時間がかかることがある。入居日に合わせてメーターの数値を写真で記録しておくこと。
スマートメーター: オランダの住宅の大半にスマートメーターが設置済み。自動で使用量が送信されるため、検針の手間がない。ただし、プライバシー上の理由でオプトアウトも可能。
前払い(voorschot): 毎月の支払いは予想使用量に基づく前払い。年末に実際の使用量と精算される。最初の見積もりが低すぎると、年末に大きな追加請求が来るので、少し多めに設定しておく方が安全。
エネルギー補助金
オランダ政府は低所得世帯向けにエネルギー補助金(energietoeslag)を提供している。所得基準を満たす場合は、自治体(gemeente)に申請できる。太陽光パネルの設置補助も別途ある。
最初の契約は比較サイトで相場を掴んでから決めるのが鉄則。1年後に別の供給会社に乗り換えることも簡単にできる。