週末の小旅行——オランダ在住者が行くべき近隣の街10選
アムステルダムを拠点に電車で1〜2時間以内の観光地を紹介。デルフト・ユトレヒト・ゴーダ・マーストリヒトなど在住者ならではの楽しみ方を解説します。
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オランダは国土が狭い。東京〜大阪の距離がほぼ国土の端から端の距離だ。つまり電車で移動できる観光地の密度が非常に高い。在住すると「週末に軽く行ってみる」が現実的になる。
デルフト(Delft)
アムステルダムから電車で約1時間。フェルメールの出身地で、青白い陶器「デルフトブルー(Delfts blauw)」が有名だ。運河沿いの街並みが美しく、観光客は多いが規模感がちょうどよい。Nieuwe Kerk(新教会)に上ると街を一望できる。
ユトレヒト(Utrecht)
電車30分。学生の街で若いエネルギーがある。ドム塔(Domtoren)は登れるオランダ最高の教会塔。旧水路が地下化されたWharf Cellars(Oudegracht)沿いのカフェで昼を過ごすのが在住者には定番。
ゴーダ(Gouda)
電車50分〜1時間。チーズで有名な街。夏期のkaasmarkt(チーズ市)では伝統的な競売を見られる。Stroopwafelの発祥の地でもあり、本場の味を体験できる。
ライデン(Leiden)
電車35〜40分。オランダ最古の大学(ライデン大学)がある学術都市。レンブラントの出身地で、日本学の研究でも知られる。博物館が多く、半日以上楽しめる。
ハールレム(Haarlem)
電車15〜20分。アムステルダムに近い割にローカル感が強く、観光地化が緩やか。カテドラルのSint-Bavokerkとチョコレート色の煉瓦建築の旧市街が見どころ。アムステルダムの賃貸が高い場合、ここに住んで通勤する人も多い。
アルクマール(Alkmaar)
電車40分。4〜9月の金曜にチーズ市が開かれる。白い服に黄色い帽子のチーズ運び人(kaasdragers)が古式ゆかしい競売を行う。
マーストリヒト(Maastricht)
電車2時間強。ベルギー・ドイツ国境に近い南部の街で、EU条約(マーストリヒト条約)の締結地として知られる。フランス・スペインの影響を受けたカフェ文化と、地下採石場(Caves of Maastricht)が見どころ。
ベルギー(ブリュッセル・アントワープ)
ブリュッセルまでインターシティで約2時間、タリスで約1時間半。ワッフル・チョコレート・ビールの本場を日帰りで体験できる。在住者は「ベルギーをしょっちゅう食事に行く」と言う。
キンデルダイク(Kinderdijk)
ロッテルダムから船またはバスで40分程度。ユネスコ世界遺産の風車群が19基並ぶ。春〜秋は水路クルーズと組み合わせると効率的に楽しめる。
ゼーラント州(Zeeland)の海岸
車があると便利だが、電車+バスで到達可能。北海沿岸の砂丘・ビーチが広がり、風が強くて気持ちいい。デルタワークスの大型水門施設も見られる。
在住すると「観光ではなく生活の延長として街を見に行く」感覚が生まれてくる。混んだ季節を外して平日に行けるのが、居住者ならではの大きな贅沢だ。