フィヨルドランドとミルフォード・サウンド——在住者が年に一度訪れる絶景
ニュージーランド南島フィヨルドランド国立公園とミルフォード・サウンドの観光情報。アクセス方法・最適なシーズン・在住者が語るリアルな体験と感動の理由。
NZに住む人間に「南島で一番好きな場所は?」と聞けば、半数以上が「フィヨルドランド」か「ミルフォード・サウンド」と答える。過去に何度も訪れた在住者が「また行きたい」と言い続ける場所は、そう多くない。
フィヨルドランド国立公園
南島の最南西部に位置するフィヨルドランド国立公園は、面積約1万2,500km²(日本の四国の約0.7倍)のNZ最大の国立公園だ。ユネスコ世界遺産「テ・ワヒポウナム」の一部を構成する。
無数のフィヨルド(氷河が削った入り江)が入り組み、標高3,000m超の山々が直接海に落ち込む地形が連続する。雨が多い地域で、年間降水量は7,000mmを超える場所もある。この多雨が滝を生み、緑を育て、独特の景観を維持している。
ミルフォード・サウンド
フィヨルドランドの中で最もアクセスしやすく、観光客が多いのがミルフォード・サウンド(Milford Sound)だ。中心都市クイーンズタウンから車で約4時間(国道94号)、またはテ・アナウから約2時間。
ミルフォード・サウンドの見どころ:
- マイター・ピーク(Mitre Peak): フィヨルドから垂直に聳える標高1,692mの三角峰。ポストカードに使われる定番のアングル
- ブーベン・フォールズ(Bowen Falls): 160mの落差を持つ滝。クルーズ船から至近距離で見られる
- スターリング・フォールズ(Stirling Falls): 双璧の巨大滝。雨量によって迫力が大きく変わる
- 野生動物: フィヨルド内にはコビトペンギン・ファーシール(アザラシ)・イルカが出没する
クルーズはディスカバリー社・リアルNZ・サウンドエクスプローラー等の会社が運営。90分〜2時間のコースで、料金はNZD 40〜85程度。
行くなら覚えておくこと
ミルフォード・サウンドへの道(ホーマートンネルを含む国道94号)は雪崩や落石のリスクがあり、冬(6〜8月)は閉鎖になることもある。訪問前に道路状況(NZ Transport Agency)の確認が必要だ。
天気は変わりやすく、晴天でも30分後に土砂降りになることがある。防水のレインジャケットは必携だ。「雨の日のミルフォードは滝が増えて別の美しさがある」という現地の言葉は嘘ではない。
在住者が繰り返し来る理由
NZに数年住んだ人が「フィヨルドランドは何度行っても飽きない」と言う理由は、行くたびに天気・季節・光が違うからだ。夕方の光が山肌を金色に染める時間、霧がフィヨルドの奥から湧き上がる朝——同じ場所で全く違う景色に出会える。
「これを見に来た」という感覚より「これがNZに住んでいる理由だ」と思わせる場所。それがフィヨルドランドだ。