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文化・社会構造の分析

庭があることの豊かさ——NZ人のガーデニング文化

ニュージーランドでは庭のある一戸建てが標準的な住宅スタイルだ。週末に庭仕事をするNZ人の文化と、温暖な気候が生む野菜・花の豊かさについて。

2026-06-20
ガーデニング住まいNZ文化

この記事の日本円換算は、1NZD≒90円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

ニュージーランドの住宅街を歩くと、各家の庭の豊かさに目が行く。芝生、花壇、果樹、野菜ベッド——整えられているものもあれば、ナチュラルに伸び放題のものもあるが、庭のない一戸建ては少ない。

NZでは庭のある一戸建てが標準的な住宅スタイルで、都市部のアパート居住者でさえ、バルコニーや共用庭での植物栽培を楽しむ人は多い。


ガーデニングはNZ人の週末の定番活動だ。土曜の午前にホームセンター(PlaceMakers、Bunnings、Mitre 10など)に行くと、苗・土・肥料を買う人で混んでいる。「今日何してたの?」という会話で「庭をいじってた」という答えが自然に返ってくる国だ。

気候的に恵まれていることが背景にある。北島は亜熱帯的な温暖さがあり、南島も冬は寒いが夏は穏やか。年間を通じて何かしらの植物が育てられる。


キッチンガーデン(野菜・ハーブを育てる家庭菜園)も人気が高い。トマト・ズッキーニ・レタス・バジル・ローズマリー——自分で育てた野菜を自分の家のキッチンで使う循環は、NZの生活文化の一部だ。

「家の庭で収穫できる分は買わない」というアプローチは、食費節約にもつながる。NZの食品価格が高いことを考えると、自家栽培が生活コスト管理の手段にもなりうる。


隣人との関係にも庭が介在することが多い。「余ったトマトをフェンス越しに渡す」「庭の柑橘が実りすぎたので袋に詰めて玄関先に置いておく(自由に持っていく)」——こういった近所のやり取りがNZでは珍しくない。

日本人が移住してNZの住宅に住み始めると、最初に「庭が広い」という解放感を感じ、次に「どう使おう」という戸惑いが来る。植物を育てることは、新しい国の土地と季節に慣れる最初の入口になることがある。

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