クライストチャーチの日本人コミュニティは地震後に変わった
2011年のクライストチャーチ地震は日本人コミュニティにも大きな影響を与えました。現在の日本人コミュニティの規模、集まり方、生活の実態を解説します。
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クライストチャーチの日本人コミュニティは、2011年2月22日の地震を境に大きく変わった。28人の日本人が犠牲になったその日のことは、当地の日本人コミュニティの集団記憶として今も刻まれている。
地震前後の人口変化
2011年の地震前、クライストチャーチには相当数の日本人が暮らしていた。語学学校に通う留学生、ワーキングホリデーの若者、移住した家族連れ——それなりの規模のコミュニティがあった。
地震後、多くの日本人がオークランドやウェリントンに移転した。語学学校も多数閉鎖・移転し、学生の数は激減した。復興とともに人が戻ってきたが、地震前の規模には戻っていないとも言われる(推定)。
現在のコミュニティの様子
現在のクライストチャーチには、NZに永住権・市民権を持つ日本人家族、NZ人パートナーを持つ日本人、農業・食品産業で働く日本人などが暮らしている。
日本語補習授業校(日本人学校の補習版)が定期的に開催されており、子育て中の日本人家族の交流の場になっている。フェイスブックグループやLINEグループで情報交換が行われている。
日本語が通じるお店・サービス
クライストチャーチには日本食材を扱うアジア系スーパーが数軒あり、日本語を話せるスタッフがいる店もある。日本語対応の不動産エージェントや税理士も存在するが、オークランドやウェリントンに比べて数は少ない。
南島の魅力
クライストチャーチの魅力は、南島の自然へのアクセスが近いことだ。アーサーズパスは車で1時間、マウントクック国立公園も日帰り旅行が可能な距離にある。
都市の喧騒よりも自然の中での生活を求めてNZに来た日本人にとって、クライストチャーチは理にかなった選択肢だ。オークランドの混雑・高家賃に疲れた人が南島に移る流れも一定数ある。
復興した街の姿
地震から10年以上が経ち、クライストチャーチの中心部は近代的なデザインの建物に変わった。コンテナを使った仮設商業施設「Re:START Mall」から始まった復興が、今では新しい建築の実験場のような都市景観に変わっている。
地震という経験を経て、この街は物理的にも人口構成的にも更新された。「震災後の街」としてではなく「新しい都市」として見たとき、クライストチャーチの可能性は今もあるように思える。