NZの最低賃金で時給いくら?ワーホリが知っておく給与の現実
ニュージーランドの最低賃金は毎年4月に改定されます。2026年時点の水準、時給から生活費を引いた手取りの現実、税金の仕組みを解説します。
この記事の日本円換算は、1NZD≒90円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
NZの最低賃金は2025年4月時点でNZD 23.15/時(約2,084円)だった(NZ政府発表)。毎年4月に改定されるため、最新の金額はNZ政府(business.govt.nz)で確認することを勧める。
最低賃金を時給で受け取ると
週40時間フルタイムで働いた場合、最低賃金では週NZD 926(約83,340円)になる。月換算(52週÷12)で約NZD 4,012(約361,080円)の総支給になる。
ただしここから税金(PAYE)が引かれる。NZの所得税率は収入に応じた累進課税で、年収NZD 15,600〜53,500の範囲は20%、それ以上はさらに高くなる。さらにKiwiSaver(NZの確定拠出年金)を加入している場合は3%が天引きされる(雇用主も3%上乗せ)。
ワーホリの実際の手取り
週NZD 926の総支給から税金約20%を引くと、手取りは週NZD 740〜750程度(約66,600〜67,500円)になる計算だ(推定)。
家賃(シェアハウスで週NZD 200〜350)、食費(週NZD 100〜150)、交通費(週NZD 30〜50)を合わせると週NZD 350〜550が必要経費として消える。残る手取りはNZD 200〜400/週程度になる計算で、大きく貯蓄できるわけではないが生活は成り立つ。
農業・工場系の仕事と賃金
ワーキングホリデービザで来る人がよく就く仕事に農業(果物ピッキング)、食品工場、飲食店スタッフなどがある。
果物ピッキングは成果払い(ピース・レート)の場合もあり、速い人は最低賃金以上を稼げるが、遅い人は最低賃金を下回る場合もある。NZの法律では最終的に最低賃金を下回る支払いは違法だが、実際には不当な扱いを受けるケースが報告されている。
IRD番号の取得
NZで働くにはIRD番号(税番号)の取得が必要だ。NZに到着してから銀行口座を開設し、IRD番号の申請を行う。これがないと雇用主が最高税率(Non-declaration rate)で源泉徴収する。
IRD番号は現在オンライン申請が可能で、申請から数日〜1週間程度で発行される。
KiwiSaverへの加入
NZで正規雇用される場合、KiwiSaverへの加入が自動的に行われる。解約(Opting out)は雇用開始後8週間以内に申請できる。ワーキングホリデーの短期滞在者はopt outするケースが多いが、NZに長期で住む予定なら加入を続けることで雇用主の上乗せ分が積み立てられる。