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ニュージーランドの薬局と処方薬の仕組み|市販薬・処方箋・費用を解説

ニュージーランドの処方薬はPHARMAC管理で1品目NZD5。市販薬との違い、薬局(pharmacy)の使い方、日本から持ち込める薬の規制を在住者向けに整理。

2026-05-24
ニュージーランド薬局処方薬医療PHARMAC

この記事の日本円換算は、1NZD≒92円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(NZD)の金額を基準にしてください。

ニュージーランドの処方薬はPHARMAC(Pharmaceutical Management Agency)が管理しており、政府補助対象の薬であれば1品目あたりNZD5(約460円)。抗生物質でも降圧剤でも同じ金額だ。年間20品目を超えると無料になる。

日本の3割負担と比較すると、仕組みも金額感もまったく異なる。

薬の3分類

ニュージーランドの薬は以下の3カテゴリに分かれている。

処方薬(Prescription Medicine): GP(家庭医)の処方箋が必要。薬局のカウンター奥で管理されている。抗生物質、ステロイド、抗うつ薬、ピル(経口避妊薬)など。処方箋1枚で通常3ヶ月分まで出せる。

薬剤師管理薬(Pharmacist-Only Medicine): 処方箋は不要だが、薬剤師との相談が必要。カウンター越しに薬剤師に症状を伝え、判断を仰ぐ。緊急避妊薬(モーニングアフターピル)、一部の胃薬、ステロイド入りの軟膏などが含まれる。

一般市販薬(General Sales Medicine): スーパーやコンビニでも買える。パラセタモール(アセトアミノフェン、日本のカロナールに相当)、イブプロフェン、咳止めシロップなど。

薬局(pharmacy)の使い方

ニュージーランドの薬局は、Unichem PharmacyやLife Pharmacyといったチェーン店が全国に展開している。営業時間は通常8:30〜18:00、都市部では一部の店舗が20:00や21:00まで営業。

処方薬を受け取る流れは以下の通り。

  1. GPの診察を受けて処方箋を発行してもらう(電子処方箋が主流)
  2. 薬局に処方箋を持っていく(GPが電子的に送信していることが多い)
  3. 薬剤師が調剤し、服用方法を説明
  4. NZD5/品目を支払う

待ち時間は5〜15分程度。混雑時は30分待つこともある。急ぎの場合はGPに「どの薬局に送るか」を指定できる。

PHARMACの補助対象外の薬

PHARMACが補助対象にしていない薬は全額自己負担になる。これが問題になるケースがある。

たとえば、日本で一般的に処方される薬がニュージーランドではPHARMACのリストに載っておらず、代替薬を使うことになる場合がある。特に皮膚科の薬、アレルギー薬の一部、最新のがん治療薬でPHARMACが採用していないものは高額になる。

PHARMACは「限られた予算で最大の健康効果を得る」方針で薬を選定しているため、コスト対効果が基準に満たない新薬は採用されないことがある。この点についてはニュージーランド国内でも議論が多い。

日本の薬の持ち込みと使い分け

日本からの持ち込みは3ヶ月分までが目安。処方薬は英語の処方箋を持参すること。向精神薬・睡眠導入剤は規制薬物に該当するため処方箋の英訳が必須。コデインを含む鎮痛剤はニュージーランドでは処方薬扱いだ。Medsafe(医薬品規制当局)のウェブサイトで最新の規制を確認するのが確実。

在住者の実務的な使い分けとしては、風邪・頭痛はスーパーでパラセタモール(NZD3〜8)、感染症・慢性疾患はGP経由で処方薬をNZD5で入手、アレルギーは薬局で薬剤師に相談——というパターンが多い。GPの診察料がNZD50〜80(約4,600〜7,360円)かかるため、軽い症状なら薬剤師への無料相談の方がコスト効率が良い。

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