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税金・金融

KiwiSaverと税務——NZの年金積立制度と確定申告

ニュージーランドのKiwiSaver(年金積立)制度と税務の基本を解説。IRD番号取得・確定申告の要否・ワーキングホリデーの税務処理まで在住外国人が知っておくべき情報。

2026-04-10
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この記事の日本円換算は、1NZD≒88円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(NZD)の金額を基準にしてください。

NZで働き始めるとき、税番号(IRD番号)の取得とKiwiSaverへの対応が最初の実務手続きだ。どちらも放置すると損をする可能性があるため、就職前に理解しておく価値がある。

IRD番号とは

IRD番号はNZの納税者番号で、日本のマイナンバーに近い存在だ。銀行口座開設・就職・KiwiSaver登録など、NZでの金融・経済活動の多くに必要になる。

取得方法: Inland Revenue(IRD)のウェブサイトからオンライン申請できる。申請には有効なパスポートとNZの住所が必要。通常1〜2週間で発番される。

IRD番号なしで働くと、雇用主は最高税率(45%)で源泉徴収しなければならない。就職後すぐに申請するのが基本だ。

NZの所得税(PAYE)

NZの所得税は雇用者が給与から天引きする源泉徴収制度(PAYE: Pay As You Earn)が主流だ。

年収(NZD)税率
〜14,00010.5%
14,001〜48,00017.5%
48,001〜70,00030%
70,001〜180,00033%
180,001〜39%

これに加え、ACC(事故補償制度)のレビー(約1.21%・2024年時点)が源泉される。

KiwiSaver(キウィセーバー)

KiwiSaverはNZの任意加入型年金積立制度。雇用される際に自動登録され、脱退するには明示的な手続きが必要だ。

積立率

  • 従業員: 収入の3%・4%・6%・8%・10%から選択(デフォルトは3%)
  • 雇用主: 従業員拠出に対して最低3%を上乗せ(義務)
  • 政府: 年間最大NZD 521.43の政府補助(Member Tax Credit)

ワーキングホリデーとKiwiSaver

ワーキングホリデービザ保持者はKiwiSaverに加入する必要はなく、自動登録から脱退する手続きをとることができる。NZを出国する際に積立金を引き出すことも可能(特定条件下)。

長期定住を考えているなら継続加入がメリットになる。短期滞在なら雇用主の3%上乗せを受けながら、出国時に払い戻す選択もある。

確定申告の要否

PAYE(源泉徴収)のみの場合、多くのケースで確定申告は不要だ。ただし以下の場合は申告が必要または有利になる:

  • 副収入がある: フリーランス・バイト掛け持ち・投資収入等
  • 過払い税金の還付: PAYEが多すぎた場合、myIRのウェブサイトで確認できる
  • 自営業・フリーランス: GST(物品サービス税)登録が年収NZD 60,000以上で義務

myIRポータル(Inland Revenueのオンラインシステム)でログインすると、過去の申告履歴・源泉徴収額・還付見込みが確認できる。

税務は複雑に見えるが、雇用されているだけなら仕組みはシンプルだ。IRD番号とKiwiSaverの方針だけ早めに決めておけば、あとは自然に対応できる。

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