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NZの冬は室内が一番寒い、ヒートポンプなしでの暮らし方

ニュージーランドの冬は外より室内が寒いことがある。断熱不足の住宅事情、ヒートポンプの使い方、暖房費の実態と節約術を解説します。

2026-07-02
ニュージーランド暖房住居生活費

この記事の日本円換算は、1NZD≒90円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

NZの家に住み始めた日本人が最初の冬に驚く事実がある——室内が外より寒いことがある。これは誇張ではない。古い木造住宅では、石炭ストーブや薪ストーブを焚いていた時代に設計されており、現代的な断熱が施されていない。

NZの住宅断熱の問題

NZでは長年、住宅の断熱性能基準が低かった。1970〜2000年代に建てられた多くの住宅は、床断熱・壁断熱・二重ガラスのどれも不十分か皆無のものが多い。

冬の気温がオークランドで5〜15℃、クライストチャーチで1〜10℃になる中、断熱のない家の室内温度は外と大差ない状況になる。結露も発生しやすく、カビの問題を抱える物件が多いことはNZの社会問題としても広く認識されている。

ヒートポンプが標準的な暖房

NZの現代的な住宅ではヒートポンプ(エアコンの冷暖房兼用機)が標準的な暖房になっている。電力で動くため、ガス暖房より効率的とされる。

賃貸物件にヒートポンプがない場合は、家主に設置を要求できる法的根拠が近年整備されてきている。Healthy Homes Standards(健全住居基準)は賃貸物件に暖房設備の設置を義務付けており、未設置の物件は徐々に減っている。

暖房費の現実

NZの電気料金は決して安くない。1kWhあたり約NZD 0.30〜0.40(約27〜36円)が目安で、ヒートポンプを1日数時間使うと月の電気代がNZD 100〜200(約9,000〜18,000円)以上増えることがある。

薪ストーブが設置されている南島の一戸建てでは、薪代(NZD 300〜500/立方メートル程度)をシーズン前に購入しておく選択をする人もいる。初期投資が必要だが、電気代よりコストを抑えられるケースもある。

日本人が驚く「靴下3枚」生活

NZの冬の家の中では、厚手の靴下とフリース・ウールのセーターが必須装備だという在住者の声は多い。「外に出るより部屋の中の方が寒い」という経験は、NZに来て最初の冬に多くの日本人が通る道だ。

厚手のスリッパ、ウール素材のブランケット、湯たんぽ——日本から持ってきた防寒グッズが大活躍するのがNZの冬だ。

物件選びで断熱を確認する

NZで賃貸物件を選ぶ際に「ヒートポンプはありますか?」「二重ガラスですか?」「床断熱はされていますか?」を確認することは今や常識になっている。冬の快適さが物件の価値に直結するため、断熱性能が物件選びの重要な判断基準だ。

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