海外での日本食コスト——「自炊・輸入食材・外食・帰国」どれが一番安いか
シンガポール・バンコク・ドバイ・ロンドン等で日本食を手に入れるコストを比較。現地の日本食スーパー価格、日本食レストラン相場、帰国時の買い物との比較。
海外在住者が「日本が恋しい」と感じる最初のきっかけは、たいてい食べ物だ。
ラーメン、納豆、だし、みそ汁。現地で再現しようとすると、日本の2〜5倍のコストがかかることがある。どうするかの選択は、月の食費を大きく変える。
現地での日本食材価格(参考)
| 食材 | 日本価格目安 | シンガポール | バンコク | ドバイ | ロンドン |
|---|---|---|---|---|---|
| 白米(5kg) | 1,500〜2,500円 | 3,500〜6,000円 | 1,200〜2,000円 | 2,000〜4,000円 | 3,000〜5,000円 |
| 納豆(3パック) | 100〜150円 | 350〜600円 | 200〜400円 | 500〜900円 | 400〜700円 |
| 醤油(1L) | 200〜400円 | 500〜800円 | 300〜600円 | 600〜1,200円 | 500〜900円 |
| みそ(500g) | 300〜600円 | 800〜1,500円 | 500〜1,000円 | 900〜1,800円 | 700〜1,200円 |
| カップ麺(1個) | 150〜250円 | 400〜700円 | 200〜350円 | 450〜700円 | 400〜700円 |
※価格は2025〜2026年時点の参考値。現地スーパーや日系スーパーによって大きく異なる。
タイ・ベトナムは輸入食品全般が東南アジア内でも安め。シンガポール・ドバイ・ロンドンは高い。
日本食レストランの相場
現地の日本食レストランで食べる場合:
- シンガポール:ラーメン1杯 SGD 15〜25(約1,700〜2,900円)
- バンコク:ラーメン1杯 THB 200〜400(約900〜1,800円)
- ドバイ:ラーメン1杯 AED 55〜90(約2,200〜3,600円)
- ロンドン:ラーメン1杯 £12〜20(約2,400〜4,000円)
日本で食べる1,000〜1,500円のラーメンの2〜3倍が平均的だ。週1回行けば月に1〜2万円以上の差が出る。
帰国時の「爆買い」は合理的か
年に1〜2回帰国する際、スーツケースにパンパンに日本食材を詰めて戻る——これをやっている人は多い。
ペイできるケースの計算:シンガポール在住で納豆を月に8パック使うとする。現地価格は1パック200円(シンガポールドル換算)、日本価格は1パック約50円。差額は1パック150円、月で1,200円、年で約14,400円。
納豆だけで年1.4万円の差。同様に醤油・だし・カップ麺・乾麺・梅干し等を合計すると、年5〜10万円規模の節約になる可能性がある。
ただし国際線の荷物超過料金(1kgあたり数百〜数千円)と天秤にかける必要がある。受託手荷物の重量制限内に収まるなら、帰国時の買い出しは明確にコスト合理的だ。
「現地食に切り替える」が最強のコスト削減
正直なところ、最もコストが低いのは現地の食文化に馴染むことだ。
バンコクなら屋台ご飯は1食100〜150バーツ(450〜670円)。ベトナムのフォーは1杯50,000〜80,000ドン(300〜500円)。日本食にこだわるより現地食を楽しめる人のほうが、月の食費は大幅に下がる。
「週6は現地食、週1は日本食」というバランスが、コストと精神的満足の妥協点として機能しやすい。
日本食を「特別な日のもの」として位置づけると、コストも気にならなくなるし、食べたときの満足感も上がる。習慣的に食べようとするから高くつく、という面もある。