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子育て・教育

海外の日本人学校、年間いくらかかるのか——SG・TH・AE・AU・US比較

シンガポール・バンコク・ドバイ・シドニー・ニューヨークの日本人学校の年間費用を比較。インターナショナルスクール・現地校との費用差も整理。

2026-04-06
日本人学校教育費海外子育て授業料インターナショナルスクール

「日本人学校は高い」と言われます。ただし、何と比べて高いかで話が変わります。日本の公立学校と比べれば確かに高い。でも現地のインターナショナルスクールと比べれば、むしろ安いケースが多い。

海外の日本人学校は、文部科学省が認定する在外教育施設で、日本のカリキュラムに準拠した教育を提供しています。運営は在外日本人会や学校法人が行い、授業料は学校ごとに異なります。

5カ国の日本人学校——年間費用比較

以下は各学校の公式サイトから取得した2025年度の費用です(入学金は初年度のみ)。

シンガポール日本人学校

費目金額(SGD)日本円換算
入学金SGD 3,924約487,000円
授業料(小学部・月額)SGD 747約92,600円
授業料(中学部・月額)SGD 823約102,100円
キャンパス開発費(年額)SGD 2,725約337,900円
年間合計(小学部)約SGD 11,689約145万円

(シンガポール日本人学校公式サイト、2025年度。GST込み)

スクールバスを利用する場合は別途年間SGD 2,000〜3,000程度が加算されます。

バンコク日本人学校

費目金額(THB)日本円換算
入学金THB 60,000約294,000円
授業料(月額)THB 17,500約85,750円
施設維持費(年額)THB 20,000約98,000円
年間合計約THB 290,000約142万円

(バンコク日本人学校公式サイト参照。2025年度の概算)

バンコク日本人学校は生徒数が約2,500人と、海外の日本人学校としては世界最大規模。規模のメリットで授業料が比較的抑えられています。

ドバイ日本人学校

費目金額(AED)日本円換算
入学金AED 2,800約120,000円
授業料(年額・小学部)AED 33,600約1,445,000円
出願料AED 500約21,500円
年間合計(小学部)約AED 36,900約159万円

(Dubai Japanese School公式サイト・KHDA登録情報、2025年度)

ドバイ日本人学校は大使館附属の非営利校。UAE在住の日本人家庭にとっては、インターナショナルスクール(年間AED 50,000〜150,000以上)と比較して格段に安い選択肢です。

シドニー日本人学校(シドニー日本人国際学校)

費目金額(AUD)日本円換算
入学金AUD 1,500約163,500円
授業料(年額)AUD 10,000〜12,000約109万〜131万円
施設費等AUD 1,500〜2,000約164,000〜218,000円
年間合計約AUD 13,000〜15,500約142万〜169万円

(概算。学校の公式サイトで最新の費用を確認してください)

ニューヨーク日本人学校(The Japanese School of New York)

費目金額(USD)日本円換算
入学金USD 2,000約316,000円
授業料(年額)USD 11,000〜14,000約174万〜221万円
施設費等USD 1,500〜2,500約237,000〜395,000円
年間合計約USD 14,500〜18,500約229万〜292万円

(概算。学校により年度ごとに変動するため公式サイトで確認を推奨)

5カ国まとめ——年間費用の比較

都市年間費用(概算)日本円換算
シンガポールSGD 11,700約145万円
バンコクTHB 290,000約142万円
ドバイAED 36,900約159万円
シドニーAUD 13,000〜15,500約142万〜169万円
ニューヨークUSD 14,500〜18,500約229万〜292万円

ニューヨークが突出して高く、シンガポール・バンコク・シドニーは140万〜170万円の範囲に収まっています。ドバイはやや高め。

インターナショナルスクールとの比較

日本人学校の費用感を理解するには、同じ都市のインターナショナルスクールと比較するのが有効です。

都市日本人学校(年間)インター校(年間・概算)
シンガポール約145万円300万〜600万円
バンコク約142万円100万〜500万円
ドバイ約159万円200万〜600万円
シドニー約142万〜169万円250万〜450万円
ニューヨーク約229万〜292万円400万〜800万円

シンガポールの場合、インターナショナルスクールの年間授業料はSGD 25,000〜50,000(約310万〜620万円)。日本人学校はその3分の1〜半分の水準です。

現地校という選択肢

現地の公立校に通う場合、費用は大幅に下がります。

  • シンガポール: 外国人はSGD 750/月(約93,000円)。年間約112万円。ただし入学枠が限られ、シンガポール市民・PR優先
  • バンコク: タイの公立校は外国人も入学可能だが、授業はタイ語。費用はほぼ無料
  • オーストラリア: 公立校は州による。NSW州は外国人の子女の場合、年間AUD 5,000〜12,000程度

現地校は費用面で魅力的ですが、言語の壁が最大の課題です。小学校低学年で渡航した場合は現地語の習得が比較的スムーズですが、高学年以降では学力の維持と語学学習の両立が難しくなります。

費用以外の判断材料

学校選びは費用だけでは決められません。

  • 帰国時の受験: 日本人学校を卒業していれば、日本の中学・高校への進学がスムーズ。インター校や現地校からの帰国は、帰国子女枠の活用が前提になる
  • 将来の進路: 日本の大学に進むなら日本人学校、海外の大学に進む可能性があるならインター校
  • 駐在期間: 2〜3年の駐在なら日本人学校のほうが帰国後の適応が楽。長期定住ならインター校や現地校の選択肢も出てくる
  • 会社の補助: 駐在員は教育費の全額または一部を会社が負担するケースが多い。補助の上限によって選べる学校が変わる

年間140万〜290万円という費用は、日本の公立学校の感覚からすると大きな金額です。ただし、海外のインターナショナルスクールと比べれば、日本人学校は「日本のカリキュラムを維持しながらコストを抑える」選択肢として機能しています。

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