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海外送金・マネー

Wiseと銀行送金、年100万円送るなら何年で差額が積み上がるか

Wiseとメガバンクの海外送金コストを年100万円・月1回送金の条件で5年分試算。手数料・為替レート差を積み上げると差額はいくらになるのか、具体的な数字で比較する。

2026-04-06
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海外在住で日本から送金を受ける、あるいは日本の家族に送金する。月に1回、年間100万円くらいの送金をしている人は多い。「Wiseのほうが安い」とは聞くけれど、実際に何年でいくら差が出るのか。具体的に計算してみる。

銀行送金のコスト構造

メガバンク(三菱UFJ・三井住友・みずほ等)で海外送金する場合、手数料は1回の送金につき複数の項目で発生する。

項目金額(目安)
送金手数料3,000〜4,000円
為替手数料(TTSとTTBの差)送金額の約1〜2%
SWIFT手数料(中継銀行手数料)1,500〜4,000円
受取銀行手数料0〜2,500円(受取銀行による)

※2025年時点の一般的な水準。銀行・送金額・通貨によって異なる。最新情報は各銀行の公式サイトで確認を。

送金手数料だけ見ると3,000〜4,000円だが、見落とされやすいのが為替マージン。銀行が提示するレートには1円前後の上乗せ(スプレッド)が含まれているケースが多い。10万円の送金で約1,000〜2,000円が為替コストとして乗っている計算になる。

1回の送金にかかるトータルコスト: 約5,000〜8,000円(送金額10万円前後の場合)。

Wiseのコスト構造

Wiseの手数料は送金額と通貨ペアによって変動するが、構造はシンプル。

項目金額(目安)
送金手数料送金額の約0.5〜1.0%
為替レートミッドマーケットレート(上乗せなし)
SWIFT手数料なし
受取手数料なし

※2025年時点の一般的な水準。通貨ペア・送金方法によって変動する。最新情報はWise公式サイトで確認を。

Wiseの最大の特徴は、為替レートに上乗せがないこと。Googleで検索したときに表示されるミッドマーケットレート(仲値)がそのまま適用される。銀行の「隠れたコスト」である為替マージンがない分、表示手数料だけで全コストが完結する。

10万円を送金した場合のWise手数料: 約500〜1,000円

年100万円送金した場合の比較

月1回・約8.3万円ずつ、年間12回で合計100万円を送金するケースで試算する。

銀行送金(メガバンク想定)

項目1回あたり年間(12回)
送金手数料3,500円42,000円
為替マージン(1.5%想定)約1,250円約15,000円
SWIFT手数料2,500円30,000円
受取手数料1,500円18,000円
合計約8,750円約105,000円

年間100万円の送金に対して約10.5万円のコスト。送金額の約10.5%が手数料で消えている計算。

Wise想定

項目1回あたり年間(12回)
送金手数料(0.7%想定)約580円約6,960円
為替マージン0円0円
SWIFT手数料0円0円
受取手数料0円0円
合計約580円約6,960円

年間100万円の送金に対して約7,000円のコスト。送金額の約0.7%

年間差額

約105,000円 − 約6,960円 = 約98,000円/年

年間約10万円近い差。月1回の送金を12回繰り返すだけで、これだけの差が出る。

5年・10年で積み上げるとどうなるか

この差額を年数で積み上げてみる。

期間銀行送金の総コストWiseの総コスト差額
1年約105,000円約6,960円約98,000円
3年約315,000円約20,880円約294,000円
5年約525,000円約34,800円約490,000円
10年約1,050,000円約69,600円約980,000円

5年で約49万円、10年で約98万円の差。海外在住が長くなるほど、この差は無視できない金額になっていく。

今すぐ自分の送金額で試算できる。登録不要で手数料が確認できる。

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「少額だから気にしない」が一番高くつく

1回の送金で見ると、銀行とWiseの差は8,000円くらい。「まあそのくらいならいいか」と思う金額。

でもそれが毎月積み上がる。年12回×5年=60回。60回分の「まあいいか」が49万円になる。

海外在住者の送金は、引っ越し費用のように「1回きり」ではない。毎月、何年も続く固定コスト。だからこそ、1回あたりの差額が小さくても構造的に安いほうを選ぶ意味がある。

銀行送金が有利なケースもある

公平に書くと、銀行送金が合理的な場面もある。

大口送金(500万円以上/回): Wiseには1回あたりの送金上限がある(通貨ペアによるが100万〜300万円程度が一般的)。不動産購入資金や大口の資金移動では、銀行の電信送金を使わざるを得ないケースがある。

法人送金: 法人名義での送金は、取引銀行との関係や送金実績が求められる場合がある。Wiseの法人アカウントも使えるが、すべての法人が対応できるわけではない。

送金先が銀行口座以外: 一部の国では、Wiseの受取方法が限定される場合がある。現金受取や特定の決済サービスへの送金が必要なケースでは、銀行送金のほうが選択肢が広いことも。

送金頻度を減らすという選択肢

「銀行しか使えない」場合でも、コストを下げる方法はある。毎月10万円を送るのではなく、3ヶ月に1回30万円にまとめる。送金回数が年12回→4回に減れば、固定手数料部分(送金手数料+SWIFT手数料)だけで年4〜5万円の節約になる。

為替マージンは送金額に比例するので回数を減らしても変わらないが、固定費の削減効果は大きい。

まとめ——構造的に安い方を選ぶ

年100万円の海外送金を月1回のペースで続けると、銀行送金とWiseの差は年間約10万円。5年で約49万円、10年で約98万円。

この差は「どちらの手数料が安いか」という話ではなく、コスト構造が違うという話。銀行送金は固定費(送金手数料+SWIFT手数料)が毎回かかり、さらに為替マージンが乗る。Wiseは変動費(送金額の0.5〜1%)だけ。構造が違うから、回数を重ねるほど差が開く。

送金の用途やセキュリティの好みは人それぞれだが、少なくとも「いくら違うのか」を把握した上で選ぶのと、「なんとなく銀行」で続けるのとでは、数年後の結果がかなり違ってくる。

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