フィリピンの「アパート」と「コンドミニアム」はまったく別物
フィリピンでは日本のアパートに相当する建物を「アパート」と呼ばず、コンドミニアムとボードハウスが主な選択肢です。住居の種類と探し方を解説します。
この記事の日本円換算は、1PHP≒3.6円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
「フィリピンでアパートを借りたい」と思って現地で探すと、日本で想像するようなアパートはほぼ出てこない。フィリピンの住居市場は日本と構造が異なり、選択肢の種類を知っておかないと探し方自体が間違った方向に進む。
フィリピンの住居タイプ
フィリピンで外国人が選べる住居は主に3種類だ。
コンドミニアムは日本でいう分譲マンションを賃貸する形態で、都市部の外国人が最もよく利用する。管理組合があり、プールやジム、24時間セキュリティが付いていることが多い。
ボードハウス/ビレッジ内の一戸建ては、フィリピン人の家主が所有する家を丸ごと借りる形態だ。価格は高いが広さと独立性がある。
ボーディングハウスは日本でいう下宿に近い。個室を借りてキッチンやバスルームを共有する形で、予算の少ない学生や若者が多く利用する。
コンドミニアムの価格帯
マニラ首都圏のコンドミニアムは、エリアと築年数で価格が大きく変わる。
BGCのような高級エリアのスタジオ(25〜35平方メートル)は月PHP 25,000〜40,000(約90,000〜144,000円)、1ベッドルームで月PHP 35,000〜60,000(約126,000〜216,000円)が相場だ。
マカティのエグゼクティブエリアもBGCと近い水準。一方でパサイやマンダルヨンなど周辺エリアに行くと月PHP 15,000〜25,000(約54,000〜90,000円)のスタジオも見つかる。
契約の注意点
フィリピンのコンドミニアム賃貸では、デポジットとして1〜3ヶ月分の家賃を先払いするのが一般的だ。退去時にデポジットが返ってこないトラブルが頻繁に報告されているので、退去時の状態を写真で記録しておくことが重要だ。
外国人は身元確認として、パスポートとビザのコピーを求められることがほとんどだ。法人が借りる形(会社名義の賃貸)は審査が比較的通りやすい傾向がある。
セキュリティゲートの意味
フィリピンのコンドミニアムはほぼすべてにセキュリティゲートとガードマンがいる。来訪者は毎回記帳が必要で、住民証(バッジ)のない人は入れない。
これはフィリピンの治安環境への対応であり、外国人が安心して暮らすためのインフラでもある。ゲートがあることで在住者の安全感は高い。
物件の探し方
OLX(旧サイノフィリピン)やFacebook Marketplace、Lamudi.com.phが主な物件探しプラットフォームだ。大家との直接交渉が多く、不動産エージェントを通じる場合は仲介手数料として1ヶ月分程度が発生することがある。
在住者コミュニティ(Facebook Group「Japanese in Manila」など)では、直接紹介の案件も流れてくる。信頼できる紹介ルートからの物件のほうが後のトラブルが少ない傾向がある。