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フィリピンで銀行口座を開設する——BDO・BPI・Metrobank、外国人の手続きと注意点

フィリピンの主要3銀行(BDO・BPI・Metrobank)の比較、外国人が口座開設に必要な書類(ACR I-Card等)、GCashの活用法、日本への送金方法まで。マニラ在住日本人向けの銀行ガイド。

2026-04-05
銀行口座BDOBPIMetrobankGCash海外送金

この記事の日本円換算は、1PHP≒3.4円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(PHP)の金額を基準にしてください。

フィリピンの銀行は、手続きが少し独特だ。

ATMカードの発行に数日かかることも珍しくないし、支店によって対応がまったく違う。外国人への対応も銀行・支店次第で差が出る。マニラのBGCやマカティの支店はおおむね外国人対応に慣れているが、郊外に行くと英語すら通じない窓口に当たることもある。

事前に何が必要か把握してから行動すれば、スムーズに開設できる。

主要3銀行の比較

BDO(バンコ・デ・オロ)

フィリピン最大の銀行。ATMと支店の数が圧倒的で、全国どこでも引き出しやすい。モールの中にATMが設置されていることが多く、日常的な現金調達に困らない。

モバイルアプリ(BDO Online Banking)の完成度が高く、残高確認・振込・ローン確認がすべてアプリで完結する。外国人の口座開設にも比較的積極的な印象がある。

  • ATM数: 国内最多クラス
  • 最低残高: PHP 2,000〜5,000(口座タイプによる)
  • モバイルアプリ: BDO Online Banking(InstaPay対応)
  • 外国人対応: 主要支店で対応可

BPI(バンク・オブ・ザ・フィリピン・アイランズ)

フィリピンで最も歴史のある商業銀行(1851年設立)。ブランドの信頼性が高く、富裕層や中産階級に多くの顧客を持つ。

オンラインバンキングとモバイルアプリの機能が充実しており、GCashへのチャージや、フィリピン国内他行への送金(InstaPay / PESONet)が使いやすい。

  • ATM数: 国内大手
  • 最低残高: PHP 3,000〜(口座タイプによる)
  • モバイルアプリ: BPI Online(InstaPay対応)
  • 外国人対応: 主要支店で対応可

Metrobank(メトロポリタン銀行)

SM Bankと並んでフィリピン3大銀行のひとつ。信頼性が高く、企業取引でも多く使われる。外国人の口座開設は対応している支店が多いが、BDO・BPIと比べると開設の要件が厳しく感じるケースもある。

  • ATM数: 国内大手
  • 最低残高: PHP 5,000〜(口座タイプによる)
  • モバイルアプリ: Metrobank Online
  • 外国人対応: 支店によって差あり

3行比較表

銀行ATM数最低残高(目安)外国人開設特徴
BDO最多クラスPHP 2,000〜利便性重視ならここ
BPI大手PHP 3,000〜歴史と信頼性
Metrobank大手PHP 5,000〜△(支店次第)企業取引に強い

外国人にとっての使いやすさで選ぶなら、BDOまたはBPIが無難。迷ったらBDOから始めて、必要に応じてBPIをサブ口座として追加するパターンが多い。

口座開設に必要な書類

外国人の口座開設に共通で必要な書類。

  • パスポート原本(有効期限6ヶ月以上)
  • ACR I-Card(外国人登録証。入国後59日以内に移民局で発行)
  • フィリピンの住所証明(賃貸契約書、公共料金請求書など)
  • 雇用証明書または収入証明(就労者の場合)
  • フィリピンの携帯電話番号(SMS認証に使用)

ACR I-Cardが最大の関門になることが多い。入国直後はまだ取得していないため、口座開設はACR I-Card取得後(入国から最低2〜3ヶ月後)になるのが一般的。

それまでの間は、後述のGCashで当座の決済をカバーするのが現実的だ。

GCash——銀行口座なしでも使えるフィリピンのFinTech

GCashはフィリピン最大の電子ウォレット(Globe Telecom系)。銀行口座がなくても、フィリピンの携帯番号で登録すれば即日使い始められる。

できること

  • QRコード決済: スーパー・コンビニ・飲食店・屋台まで幅広く使える
  • 料金支払い: 電気代・水道代・インターネット代をアプリから支払い可
  • 銀行振込: BDO・BPI等へのInstaPay送金
  • コンビニでのチャージ: 7-ElevenやRobinsonsなどでキャッシュチャージ可能

外国人登録の注意点

外国人のGCash登録はフィリピン番号が必要。パスポートでの本人確認(KYC)が完了すると、送受金の上限が引き上げられる。

着任直後でACR I-Cardがまだの時期は、GCashで日常的な支払いをこなしながら、銀行口座の開設タイミングを待つ形になる。

日本への海外送金

Wise(ワイズ)

ミッドマーケットレート(仲値)に近い為替レートで送金できるため、銀行の海外電信送金より手数料を抑えやすい。フィリピンから日本への送金に対応しており、手数料は送金額の0.5〜2%程度が目安。

着金まで1〜3営業日。日本のほぼ全ての銀行口座に対応している。

Western Union / Remittance Centers

フィリピン国内に送金拠点が非常に多い。Western UnionはSM・Robinsonsモールのカウンターで手続きできる。手数料は安くないが、即日着金する現金受け取りオプションが便利なケースがある(一時帰国時に日本で現金を受け取るなど)。

銀行T/T(電信送金)

BDO・BPIなどの主要銀行からも国際送金は可能。手数料は1,500〜3,000円相当(PHP換算)程度が目安だが、銀行の為替スプレッドが上乗せされるため、実質的なコストはWiseより高くなることが多い。

注意事項

最低残高を下回ると手数料が発生

フィリピンの銀行口座は、最低残高を下回ると「below minimum balance fee」として月数百PHP程度が差し引かれる口座タイプがある。残高ゼロで放置すると、手数料で残高がマイナスになり、後から請求が来ることがある。

帰国・解約

フィリピンを離れる際は、口座を閉鎖するか最低残高以上を維持するかを決める。放置すると手数料で残高が減るため、帰国前に明確に対処しておく。


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