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カトリック文化とミサ——在住外国人が見るフィリピンの宗教

東南アジア唯一のカトリック大国フィリピン。ミサ・祝日・宗教行事が日常に入り込む生活感と、在住外国人がどう関わるかを紹介します。

2026-04-20
カトリック宗教ミサフィリピン文化

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フィリピンは東南アジアで唯一のカトリック多数派の国だ。人口の約78〜80%がローマカトリック信者で(フィリピン統計局2020年国勢調査)、この数字はスペイン統治350年の歴史が作ったものだ。

在住して最初に気づくのは、日曜の朝のマニラが少し違う空気を持っていることだ。渋滞が比較的少なく、教会の周辺に人が集まっている。

ミサの日常

日曜ミサは家族単位で参加するのが一般的で、商業施設の中にあるチャペル(Ayalaモール内、SMモール内等)も日曜は長い列になる。就業者・学生でも日曜のミサに行く文化が根付いており、在住日本人の職場では「日曜の午前中は教会の予定が入っていることがある」という理解が必要になる。

ミサ自体はフィリピンの教会では英語・タガログ語・地方語の混合で行われる。非カトリックの外国人でも見学は基本的に歓迎されており、礼拝中の静粛さと礼節を守れば入場できる。

聖週間(Holy Week)

イースター前の聖週間は、フィリピン最大の宗教行事期間だ。マニラの企業の多くが木曜〜日曜を休業もしくは縮小営業にする。地方では精巧な宗教行列やキリスト受難劇が行われ、一部の地域では本物の釘打ちによる十字架刑(Crucifixion)を自発的に行う信者がいる。これは観光目的での写真撮影が問題視されており、見学の際には慎重な配慮が必要だ。

宗教と職場

オフィスでは祈りで会議を始めることがある。職場のデスクに聖人の像や宗教的な装飾が置かれているのは普通の光景だ。宗教的な話題は敏感に扱うより、「文化的背景」として自然に受け入れる態度が在住生活を楽にする。

無宗教・他宗教の外国人でも、「フィリピン人にとってこれがどういう意味を持つか」を理解していることが、深い関係構築に繋がる。

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