フィリピンの運転免許証——外国免許での運転可能期間と現地免許取得の流れ
フィリピンで外国免許(国際免許含む)が使える期間(90日)、LTO(Land Transportation Office)での現地免許取得手続き、筆記・実技試験、費用(PHP)、ACR I-Card保持者の注意点まで解説。
この記事の日本円換算は、1PHP≒3.4円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(PHP)の金額を基準にしてください。
フィリピンで車を運転したいなら、まず「自分はあと何日外国免許で走れるか」を確認するところから始まる。
観光目的の短期滞在なら外国免許+国際免許で対応できるが、長期在住者はLTO(Land Transportation Office)でフィリピンの免許を取得する必要がある。
外国免許で運転できる期間
フィリピンでは、入国後90日間は有効な外国免許証(+必要に応じて国際運転免許証)で運転できる。
ただし、以下の点に注意が必要だ。
- 国際運転免許証(IDP)のみでは不可。本国の原本免許証の携帯が必要
- 日本の免許証は英語表記がないため、国際免許証を併用するのが安全
- 90日を超えた時点で外国免許での運転は認められなくなる
90日を過ぎてもフィリピン免許なしで運転した場合、摘発・罰金の対象になる。長期滞在が決まったら早めにLTO手続きを始めるのが現実的だ。
LTO(Land Transportation Office)での免許取得
取得方法は2種類
A. 外国免許からの転換(conversion)
有効な外国免許を持っており、かつACR I-CardまたはSRRV等の在留資格を持つ場合、筆記・実技試験を免除してフィリピン免許へ転換できる制度がある。
ただし、この転換免除は「外国免許が有効期限内であること」「フィリピン滞在が長期である証明」が条件になる。LTOの窓口によって要件の確認方法が異なることがあるため、事前に管轄のLTOオフィスに確認することを勧める。
B. 新規取得(新たに試験を受ける)
外国免許を持っていない、または転換要件を満たさない場合は、筆記試験と実技試験を受ける。
必要書類(共通)
| 書類 | 詳細 |
|---|---|
| パスポート(原本+コピー) | 顔写真ページ・入国スタンプページ |
| ACR I-Card(長期滞在者) | BI発行の外国人登録証 |
| 外国免許証(原本+コピー) | 転換の場合 |
| 健康診断書(Medical Certificate) | LTO指定または認定医療機関発行 |
| 申請書(Application for Driver's License) | LTO窓口で入手 |
筆記試験の内容
フィリピンの交通規則(LTO Traffic Rules and Regulations)から出題。問題数は40問程度で、正解率75%以上が合格ライン(要確認)。
試験はフィリピン語(タガログ語)または英語で受験可能。LTOのウェブサイトや関連アプリで過去問が確認できる。
実技試験
LTO指定の実技コース(slalom、parking等)で試験が行われる。教習所での練習は義務ではないが、コースの形式を事前に確認しておくとスムーズだ。
費用(目安)
| 項目 | 費用(PHP) |
|---|---|
| 筆記試験料 | PHP 100〜200程度 |
| 免許証発行手数料 | PHP 585前後(要確認) |
| 健康診断書取得費用 | PHP 200〜500程度(医療機関による) |
合計でPHP 1,000〜2,000(約3,400〜6,800円)程度が目安(要確認・地域・状況による差あり)。
有効期間と更新
フィリピンの運転免許証の有効期間は5年(2019年の法改正以降)。更新は有効期限の3ヶ月前からLTOで手続きできる。
ACR I-Card保持者の注意点
フィリピンに長期在留し、就労ビザ(9G)やSRRVでACR I-Cardを保有している場合、LTOで「外国人用の手続き」として扱われる。
特に筆記試験免除の転換手続きについては、在留資格の種類・滞在期間の確認が必要なケースがある。管轄のLTOオフィスで最新要件を確認することを勧める。
実際の手続きで気をつけること
LTOの混雑 LTOの窓口は混雑する。平日の午前早い時間に行くか、事前予約システム(LTO-LTMS portal)が利用できる場合は活用するのがいい。
健康診断書の発行場所 LTO認定の医療機関でなければ受け付けてもらえない場合がある。LTOオフィス近辺に認定クリニックがあることが多い。
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