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フィリピンの薬局と市販薬——日本薬との違いと注意点

フィリピンの薬局(Mercury Drug等)で買える市販薬の種類と注意点。日本の薬との成分・名称の違い、処方箋なしで購入できる薬の範囲を在住者向けに解説します。

2026-04-21
医療薬局生活

この記事の日本円換算は、1PHP≒2.7円で計算しています(2026年4月時点)。

マニラやセブに住み始めると、体調を崩したときの薬の入手方法が最初の課題になります。フィリピンの薬局は日本と異なる点が多く、慣れるまでに戸惑うことがあります。

フィリピンの主要薬局チェーン

フィリピンの薬局で最もシェアが高いのはMercury Drugです。全国に1,000店以上あり、マニラ・セブの主要エリアならほぼ歩いて行ける距離に存在します。他にWatsons(香港系)、Generika(ジェネリック専門)、Rose Pharmacy等があります。

営業時間は多くの店舗が8時〜22時、24時間営業の店舗もあります。

処方箋と市販薬の扱い

フィリピンでは、本来処方箋が必要な薬(抗生物質等)も、薬局によっては「処方箋なし」で購入できてしまう実態があります。ただしこれは法律上問題のある行為で、当局が取り締まりを強化しています。在住外国人としては、処方薬は適切に医師の診察を受けてから入手することが重要です。

市販薬(OTC: Over The Counter)として購入できる主なものは以下のとおりです。

用途商品例価格目安
解熱鎮痛(パラセタモール)Biogesic、ParacetamolPHP 2〜5/錠(約5〜14円)
解熱鎮痛(イブプロフェン)Advil、AlaxanPHP 10〜20/錠(約27〜54円)
下痢止めLoperamidePHP 5〜10/錠(約14〜27円)
風邪薬Decolgen、BiofluPHP 10〜15/錠(約27〜41円)
経口補水液HydritePHP 30〜50/袋(約81〜135円)

日本の薬との名称・成分の違い

フィリピンでよく使われる解熱鎮痛成分「パラセタモール(Paracetamol)」は、日本でいう「アセトアミノフェン」と同じ成分です。日本ではタイレノール・カロナール等の名前で売られています。

日本薬を持参している人が多いですが、パラセタモール系は現地でも安価に入手可能です。

風邪薬「Decolgen」「Bioflu」等はフィリピン独自のコンビネーション薬で、抗ヒスタミン・解熱剤・充血除去成分が組み合わさっています。日本の「葛根湯」「パブロン」とは成分が異なるため、同じように使えると思わないことが重要です。

在住者の実践的な対処

軽い発熱・風邪症状・下痢程度であれば、Mercury Drugで市販薬での対処が可能です。38.5度以上の高熱・数日続く症状・発疹等がある場合は医師の診察が必要です。

マニラにはセントルークス病院(BGC・グローバルシティ)等に日本語対応が可能なスタッフがいる国際医療機関があります。セブシティにも日本語対応クリニックがあります。

常備薬として持参すると便利なのは、日本の市販薬では現地で手に入りにくいもの(整腸剤、漢方系、特定の目薬等)です。解熱鎮痛薬・下痢止めは現地で安価に揃います。

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