イロイロはマニラを知らない人が移住先として選び始めている理由
フィリピン第2の経済圏として成長するイロイロシティ。生活コスト、食文化、治安、マニラとの比較から、移住候補地としての魅力と課題を解説します。
この��事の日本円換算は、1PHP≒3.6円で計算しています(2026年5月時���)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
「フィリピンに住むならマニラかセブ」という前提で選ぶ人が多いが、イロイロシティを知ってしまうとその前提が揺らぐ人もいる。
イロイロとはどんな街か
イロイロシティはパナイ島に位置するビサヤ地方の主要都市で、人口は約45万人(市域)。教育の街として知られ、フィリピン国内でも大学進学率が高い都市のひとつだ。
セブから飛行機で約30分、マニラからは約1時間。空港は近年拡張され、国際線も就航している。
なぜ「第2の選択肢」として注目されているか
マニラの慢性的な渋滞・大気汚染・高い生活コストに疲弊した外国人と、セブの観光地化・家賃上昇に辟易した人たちが、次の行き先としてイロイロを見るようになっている。
理由はいくつかある。街がコンパクトで車がなくても生活しやすい、食事が美味しい(イロイロはフィリピン最高の食の都という評価がある)、人々が穏やかで英語が通じる——この3点が共通して挙がる。
食の都としてのイロイロ
フィリピン国内で「一番美味い食事ができる街はどこか」という議論になると、イロイロの名前が必ず出る。ラパスバチョイ(豚骨スープ系ラーメン)、パナシット・モロー(麺料理)、カラモンシー・ジュース、ラチョン・デ・レチェ(子豚の丸焼き)——地元料理のレベルが高い。
食事代はPHP 100〜200(約360〜720円)でフルミールが食べられるローカル食堂が充実しており、マニラより明らかに安い。
生活コストの比較
家賃はマニラのBGCと比べると半額〜3分の1程度に抑えられる。1ベッドルームのコンドミニアムでPHP 12,000〜20,000(約43,200〜72,000円)の物件が中心だ。
食材費・外食費・交通費もマニラより安く、同じ生活水準を維持するコストが全般的に低い。
課題と現実
イロイロのデメリットは、マニラやセブに比べて就職市場が小さいことだ。BPO産業はあるが外国人が直接参入できる職種の数は限られる。起業・フリーランス・リモートワーカーには向いているが、現地採用を探している人には選択肢が少ない。
また台風の通り道にあたるため、台風シーズンには直撃するリスクがある。街のインフラは改善されてきているが、停電や洪水は今も起きる。
「ゆっくり暮らすための街」として選ぶには高い魅力がある。マニラのような刺激はないが、それを求めない人には十分すぎる環境がイロイロにはある。