マニラの日本食レストラン、本場と何が違うか
マニラには日本食レストランが多数あります。回転寿司から本格割烹まで、価格帯、味の違い、在住日本人のリアルな評価をまとめます。
この記事の日本円換算は、1PHP≒3.6円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
マニラのBGCやマカティには日本食レストランがひとつの通りに何軒も並んでいる。でも日本から来た直後に入ると「少し違う」と感じることがある。何が違うのか、どの店が当たりなのか——在住者目線で整理してみる。
マニラの日本食事情
マニラ首都圏には200軒以上の日本食レストランがあると言われる(推定)。大手チェーンのTeriyaki Boy、Saboten(かつや系)、Ramen Nagi(長崎ちゃんぽん系)から、個人経営の居酒屋・割烹・寿司屋まで幅広い。
フィリピン資本のチェーン店が「日本風」として展開しているものと、日本人オーナーが運営する本格志向の店では、価格も質も大きく異なる。
価格の現実
フィリピン系チェーンの日本食だとラーメン1杯PHP 200〜350(約720〜1,260円)、定食PHP 250〜400(約900〜1,440円)程度。日本の感覚と大差ない。
日本人オーナーの本格店は1食PHP 500〜1,000以上(約1,800〜3,600円以上)になることもある。マカティのBKCエリアや日本人向けの住宅地に近い店は、価格帯が高い傾向にある。
何が「本場と違う」のか
在住日本人がよく言う「ここが違う」ポイントは、主に三つある。
一つ目は食材のクオリティだ。マグロやサーモンはそれほど問題ないが、白身魚やウニ・カニなどは品質の差が出やすい。冷凍輸送の品質管理が日本ほど厳密ではない場合がある。
二つ目は甘さだ。フィリピンでは料理全般に砂糖を多用する傾向があり、日本の醤油ベースのたれより甘く仕上がっていることが多い。照り焼きは特にこの傾向が強い。
三つ目は米の種類と炊き方だ。フィリピン米(インディカ種)と日本米(ジャポニカ種)は食感が異なる。高級店は日本米を仕入れているが、コスト重視の店ではフィリピン米を使っていることがある。
在住者の定番として評判が良い種類の店
在住日本人コミュニティで評判が高いのは、日本人オーナーか日本で修業経験のある料理人がいる個人店だ。BGCのBondstのロフトエリア、マカティの日本人街として知られるリトルトーキョー周辺に集まっている。
一方で「コスパがいい」という評価の点では、某セルフうどんチェーンやサボテン系のとんかつチェーンが安定した支持を得ている。
食材を買って自分で作る
日本食恋しさの最終解決策として「自炊」を選ぶ在住者も多い。BGCのS&RやSM系の高級スーパーには日本から輸入した食材(みりん、だし、醤油、酒)が揃っており、価格は日本の1.5〜2倍程度だが品揃えは充実している。
こだわりの食材をスーパーで買い集めて週末に作り置きする、というスタイルが在住日本人の間では一つのコミュニティ活動にもなっている。