Kaigaijin
海外在住日本人のメディア
住まい・不動産

マニラでコンドミニアムを借りる方法——BGC・マカティ・オルティガスの相場と契約の注意点

マニラ首都圏でのコンドミニアム賃貸の流れ、エリア別の家賃相場、契約時の保証金・前払い金、家具付き物件の注意点を実務ベースで整理。

2026-05-14
コンドミニアム賃貸マニラBGCマカティ

この記事の日本円換算は、1PHP≒2.7円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(PHP)の金額を基準にしてください。

マニラ首都圏でコンドミニアムを借りる日本人が増えている。駐在員だけでなく、リモートワーカーや語学留学後にそのまま滞在するケースも多い。ただし、フィリピンの賃貸契約には日本と異なる慣行がいくつかあり、知らずに契約すると初期費用で驚くことになる。

エリア別の家賃相場

マニラ首都圏(Metro Manila)の主要3エリアの家賃を整理する。

BGC(ボニファシオ・グローバルシティ)

マニラで最も新しく整備されたエリア。高層コンドミニアムが林立し、日本人学校(マニラ日本人学校)の通学バスルートにも入っている。

広さ家賃(月額)
スタジオ(22〜28㎡)PHP 18,000〜30,000(約48,600〜81,000円)
1ベッドルーム(30〜45㎡)PHP 28,000〜50,000(約75,600〜135,000円)
2ベッドルーム(55〜80㎡)PHP 45,000〜80,000(約121,500〜216,000円)

BGCの利点は治安の良さと生活インフラの充実。歩道が広く、スーパー(S&R、Landers)やレストラン(High Street、Uptown Mall)が徒歩圏内にある。欠点は家賃がマニラで最も高いこと。

マカティ(Makati CBD)

フィリピンのビジネスの中心地。日系企業のオフィスが集中するアヤラ通り周辺は、BGCと並ぶ高級エリア。

広さ家賃(月額)
スタジオ(20〜28㎡)PHP 15,000〜25,000(約40,500〜67,500円)
1ベッドルーム(30〜45㎡)PHP 25,000〜45,000(約67,500〜121,500円)
2ベッドルーム(50〜75㎡)PHP 40,000〜70,000(約108,000〜189,000円)

BGCより物件の築年数が古いものも多いが、その分家賃はやや安め。リトル東京(Little Tokyo)周辺には日本食レストランが集まっており、日本人にとっての利便性は高い。

オルティガス(Ortigas Center)

マカティとBGCに次ぐビジネスエリア。SMメガモール、シャングリ・ラプラザモールがあり、商業施設は充実。

広さ家賃(月額)
スタジオ(20〜28㎡)PHP 12,000〜20,000(約32,400〜54,000円)
1ベッドルーム(30〜45㎡)PHP 18,000〜35,000(約48,600〜94,500円)
2ベッドルーム(50〜75㎡)PHP 30,000〜55,000(約81,000〜148,500円)

BGC・マカティより20〜30%安いのがオルティガスの魅力。MRT-3のOrtigas駅があり、マカティ方面への通勤も可能(ただし朝夕のMRTは激混み)。

物件の探し方

1. Carousell / Facebook Marketplace: フィリピンではCarousellとFacebook Marketplaceが賃貸物件の主要な掲載場所。直接オーナーやエージェントに連絡する。

2. Property24 / Lamudi: 不動産ポータルサイト。フィルターで条件検索ができる。

3. 日系不動産エージェント: 日本語対応のエージェントがマカティ・BGCに複数ある。手数料は通常オーナー側負担なので、借り手の追加費用はないことが多い。

4. コンドミニアムの管理事務所: 住みたいコンドミニアムが決まっている場合、管理事務所に直接問い合わせると空室情報を教えてくれることがある。

契約の仕組み

フィリピンの賃貸契約は、日本と比べて初期費用が重い。

保証金(Security Deposit)

家賃2ヶ月分が標準。退去時に部屋の状態に問題がなければ返金されるが、「なかなか返してくれない」トラブルが多い。契約書に返金条件と期限(通常30〜60日以内)を明記させることが大事だ。

前払い家賃(Advance Rent)

入居時に2ヶ月分の前払い家賃が必要。つまり、契約時に「保証金2ヶ月+前払い2ヶ月=4ヶ月分」の支払いが発生する。

家賃PHP 30,000のユニットなら、初期費用はPHP 120,000(約324,000円)。日本の「敷金1ヶ月+礼金1ヶ月+前家賃1ヶ月」と比べても重い。

契約期間

最低1年が一般的。1年未満の短期契約は割増料金になるか、そもそも応じないオーナーが多い。

家具付き(Furnished)vs 家具なし(Unfurnished)

フィリピンのコンドミニアム賃貸は「家具付き」が多い。ベッド、ソファ、テレビ、冷蔵庫、洗濯機が最初から備え付けられている。家具付きの方が家賃はPHP 3,000〜8,000/月ほど高いが、短期〜中期滞在なら家具を買い揃える手間とコストを考えると合理的。

知っておくべき注意点

電気代が高い: フィリピンの電気代はASEAN最高水準。エアコンを毎日使うと月PHP 5,000〜10,000(約13,500〜27,000円)になることも。家賃に電気代は含まれないため、予算に組み込んでおく必要がある。

管理費(Association Dues): 家賃とは別に、コンドミニアムの管理費が月PHP 2,000〜5,000(約5,400〜13,500円)かかる。オーナー負担のケースと借り手負担のケースがあるので、契約前に確認する。

水漏れ・設備不良: 築年数の古い物件では、入居後に水漏れやエアコン故障が発覚することがある。入居前にオーナー立ち会いのもとで室内の写真を撮り、既存の損傷を記録しておくこと。退去時の保証金返還トラブルを防ぐための基本動作だ。

マニラのコンドミニアム選びは「家賃だけで判断しない」ことが鉄則。電気代、管理費、通勤時間、スーパーの近さを含めたトータルコストで比較して、自分の予算と生活スタイルに合うエリアを選ぶのが賢い。

コメント

読み込み中...