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シャルガオに移住したサーファーたちが直面する現実

フィリピンのサーフィンの聖地シャルガオは今や外国人移住者も多い。理想的に見えるこの島の生活コスト、インフラの現実、長期滞在の注意点を解説します。

2026-07-11
フィリピンシャルガオサーフィン移住リゾート生活

この記事の日本円換算は、1PHP≒3.6円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

「毎日波乗りして、安く暮らせて、人生変わった」——シャルガオ移住組のSNSを見るとそういう投稿が並ぶ。でもその同じ人が半年後に「停電3時間」「雨が続く」「ビザ更新でマニラ往復」とも書いていたりする。

シャルガオの基本情報

シャルガオ島はフィリピン南部、ミンダナオ島の北東に位置する島だ。クラウドナインというポイントブレイクが有名で、国際サーフィンコンテストも開催される。島の人口は約10万人(推定)。ジェネラルルナ周辺に観光施設とカフェが集まっている。

マニラからはセブ太平洋航空などが1日数便を飛ばしており、約2時間でアクセスできる。

生活コストの現実

「物価が安い」と言われるシャルガオだが、観光地化の進展でここ数年でかなり上昇している。ゲストハウスの個室でPHP 600〜1,500/泊(約2,160〜5,400円)、カフェのコーヒーがPHP 80〜120(約288〜432円)、レストランの食事がPHP 200〜400(約720〜1,440円)という水準は、マニラとそれほど変わらない。

観光シーズン(12〜3月)はさらに価格が上がる。「安く暮らせる離島」というイメージで来ると実態とのギャップを感じる人が多い。

インフラの限界

シャルガオは電力供給が安定していない。停電は日常的で、特に台風後は数日間電気が来ないこともある。多くの宿泊施設やカフェはバックアップ用のジェネレーターを持っているが、個人の賃貸物件にはない場合もある。

インターネットは4Gが使えるが速度は波がある。リモートワークをする人の間では「ビデオ会議ができる日とできない日がある」という話はよく聞く。

ビザの問題

フィリピンのビザは観光ビザで最長36ヶ月(更新を繰り返して)滞在できる。ただし更新はBIMB(移民局)の管轄で、シャルガオには移民局の出先機関がない。スリガオシティまで移動して手続きする必要がある。

マニラに定期的に戻る人も多い。「島にずっといられるわけではない」という実態は、事前に把握しておきたいポイントだ。

長期滞在者の本音

シャルガオに半年以上滞在しているサーファーやデジタルノマドに話を聞くと、「台風シーズン(9〜11月)は別の場所に移る」という人が多い。台風の直撃を受けると島の観光施設がほぼ閉まり、通信もインフラも途絶える。2021年の台風オデット(国際名ライ)では島が壊滅的な被害を受けた。

「シーズンで島を使い分ける」というスタイルが、長く続けている人の現実的な答えになっている。シャルガオはスタイルとして魅力的な場所だが、年中を通じた居住地として選ぶには現実的な準備が要る。

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