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フィリピンのSIMカード・ネット回線の選び方——Globe vs Smart、プリペイドの使い方

フィリピンでのSIMカード購入方法、GlobeとSmartの比較、プリペイドプロモの使い方、自宅Wi-Fiの契約手順まで、通信環境の整え方を実務ベースで解説。

2026-05-14
SIMカードインターネットGlobeSmart通信

この記事の日本円換算は、1PHP≒2.7円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(PHP)の金額を基準にしてください。

フィリピンに到着して最初にやるべきことは、SIMカードの購入だ。Grabの配車もGCashの送金もフードデリバリーも、全てスマホの通信回線がなければ始まらない。空港の到着ロビーを出て5分で買える。

SIMカード購入の基本

フィリピンのSIMカードは登録制(SIM Registration Act, Republic Act No. 11934)。2023年から有効なIDの提示と登録が義務化された。外国人の場合、パスポートが本人確認書類になる。

購入場所: 空港の到着ロビー(GlobeとSmartのブースがある)、セブンイレブン、ミニストップ、SM/Robinsonsモール内の通信ショップ、サリサリストア。

SIMカード代: PHP 40〜100(約108〜270円)。ツーリストSIM(データ容量付き)はPHP 300〜500(約810〜1,350円)。空港のツーリストSIMは割高だが、設定をスタッフがやってくれるので楽。

Globe vs Smart

フィリピンの通信市場は2社の寡占状態だ。

Globe Telecom

Globe(グローブ)はAyalaグループ系。マニラ首都圏、セブ、ダバオ等の都市部で電波が安定している。GCash(フィリピン最大のモバイル決済)の運営元でもあり、GCashユーザーにはGlobeの方が利便性が高い。

サブブランドの「TM(Touch Mobile)」はGlobeの低価格版で、同じ回線を使うが料金プランがさらに安い。

Smart Communications

Smart(スマート)はPLDTグループ系。全国カバー率ではGlobeとほぼ同等だが、地方・農村部ではSmartの方が電波が入りやすいとされる。ビサヤ諸島やミンダナオ島の郊外に住む場合はSmart優勢。

サブブランドの「TNT(Talk 'N Text)」はSmartの低価格版。

どちらを選ぶか

結論から言えば、マニラ首都圏・セブ市内であればどちらでも大差ない。迷ったらGCashを使うかどうかで決めるのが合理的。GCashを日常的に使うならGlobe。PayMaya(Maya)派ならSmart。

プリペイドプロモの使い方

フィリピンのSIMはプリペイドが主流。「プロモ」と呼ばれるデータ+通話のパッケージを購入して使う。

Globeの主なプロモ

プロモ名内容価格有効期間
GoSAKTO 902GB データ + 無制限テキストPHP 90(約243円)7日間
GoSAKTO 1205GB データ + 無制限テキスト+通話PHP 120(約324円)7日間
Go501GB データ + 無制限テキストPHP 50(約135円)3日間
GoSURF2998GB データPHP 299(約807円)30日間

Smartの主なプロモ

プロモ名内容価格有効期間
GIGA992GB データ + 無制限テキストPHP 99(約267円)7日間
GIGA1495GB データ + 無制限テキスト+通話PHP 149(約402円)7日間
MAGIC DATA 29912GB データPHP 299(約807円)30日間

プロモの登録方法は3通り。

  1. ダイヤル/テキスト: 特定の番号にSMSを送る(例: GlobeのGoSAKTO 90はテキストで「GOSAKTO90」を8080に送信)
  2. アプリ: GlobeOne(Globe)またはSmart App(Smart)から直接購入
  3. ロード購入: セブンイレブンやサリサリストアで「ロード」(プリペイド残高)を購入し、そこからプロモに登録

自宅Wi-Fiの契約

長期滞在の場合、自宅にWi-Fi回線を引く選択肢がある。

光回線(Fiber)

プロバイダプラン例月額
PLDT Fibr35MbpsPHP 1,299(約3,507円)
PLDT Fibr100MbpsPHP 1,699(約4,587円)
Globe At Home35MbpsPHP 1,299(約3,507円)
Globe At Home100MbpsPHP 1,699(約4,587円)
Converge ICT35MbpsPHP 1,500(約4,050円)
Converge ICT100MbpsPHP 2,500(約6,750円)

Converge ICTは光回線専業の新興プロバイダで、PLDTとGlobeの2強に食い込んでいる。マニラ首都圏とセブで展開中。速度の安定性ではConvergeの評判が高い。

契約の注意点

工事待ち: 光回線の開通工事は申し込みから2〜4週間かかることが珍しくない。コンドミニアムの場合、管理組合の許可が必要なケースもある。

ロックイン期間: 多くのプランに24ヶ月のロックイン(最低利用期間)がある。途中解約すると違約金が発生。短期駐在の場合はロックインなしプランを選ぶか、プリペイドのポケットWi-Fiを使う方が合理的。

速度と実態: 契約上の速度と実際の速度には乖離があることが多い。特に夜間のピークタイム(19:00〜23:00)は速度が落ちる。100Mbpsプランで実測30〜50Mbps程度なら「まあまあ」の水準。

ポケットWi-Fi(プリペイド)

光回線の工事を待てない場合や、短期滞在の場合はGlobeまたはSmartのプリペイドWi-Fiデバイスが便利。デバイス代がPHP 1,500〜3,000(約4,050〜8,100円)、データはSIMと同じプロモ方式で購入する。

フィリピンの通信環境は年々改善しているが、日本のような「どこでも安定して高速」とは言い難い。ただ、月PHP 1,299で光回線が引けるのは、東京で月5,000〜6,000円の光回線を使っている感覚からすれば安い。速度の安定性を金額で測ると、フィリピンのコスパは決して悪くない。

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