フィリピンでVPN、使う理由と使わない理由
フィリピンではVPN規制はないが、日本のドラマ・音楽にアクセスするために使う在住者は多い。接続速度の現実、おすすめの使い方、注意点を解説します。
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フィリピンはインターネット規制が緩い国だ。中国のグレートファイアウォールのようなサイト遮断はなく、YouTubeもGoogleもTwitterも普通に使える。それでもフィリピン在住の日本人の多くがVPNを使っている。目的は規制の回避ではなく、日本コンテンツへのアクセスだ。
日本のストリーミングが見られない
NetflixやHuluのコンテンツはリージョンごとに異なる。日本のNetflixで見られる日本語コンテンツが、フィリピンのIPアドレスからはアクセスできないことがある。
フジテレビのFODや、TVerの一部コンテンツもIPアドレスで日本国外からはじかれる。日本で放送されているドラマをリアルタイムで追いたい在住者にとって、VPNは実用的なツールになっている。
フィリピンのネット速度は改善途上
フィリピンの平均インターネット速度は東南アジアの中でも遅い部類に入っていた時期が長かった。近年は光ファイバー回線の普及が進み、マニラ首都圏やセブシティでは下り100Mbps以上の契約が普通になっている。
ただし実際の速度は建物や地域によってバラつきが大きい。築古のコンドミニアムや地方都市では、契約速度の半分以下しか出ないことも珍しくない。VPNを使うとさらに速度が落ちるので、もともと回線が細い環境では快適に使えないこともある。
主要プロバイダーと選び方
フィリピンの主な通信会社はGlobe TelecomとPLDT(傘下のSmart)の二社体制だ。どちらも光ファイバーとモバイル回線を提供している。
コンドミニアムにすでに特定プロバイダーのインフラが入っていて選べないケースも多い。引越しの際には「どの回線が使えるか」を事前に確認するのが賢明だ。
VPNを選ぶときの視点
フィリピンで使うVPNに求められるのは、日本サーバーへの接続が安定していること、モバイル回線でも使えること、この二点が大きい。
有料のVPNサービスは月額USD 3〜10程度(推定)のものが多い。無料VPNは速度制限や通信量の上限が厳しく、ストリーミング鑑賞には向かない場合が多い。
フィリピンでVPNは違法か
フィリピン国内でVPNを使うこと自体は現時点で違法ではない。ただし、VPNを使って著作権侵害サイトへアクセスしたり、違法コンテンツをダウンロードしたりすることは別の話だ。
法的なリスクというよりも、マナーや契約内容の問題として捉えておくのが適切だろう。日本の正規サービスに接続して視聴する分には実務的に問題になるケースはほぼない。
会社支給端末では要注意
就労ビザで滞在している場合、会社のPCやスマートフォンでVPNを使うことが就業規則で禁じられていることがある。ITセキュリティポリシーに引っかかるケースもある。個人端末と会社端末で用途を分けるのが無難だ。