フィリピン(マニラ・セブ)の生活費——BGCのコンドから屋台メシまで、リアルな物価を整理
マニラ(BGC・マカティ・オルティガス)とセブの生活費を比較。食費・住居費・交通費・通信費の実態と、語学留学・現地採用・駐在員別の月額生活費目安を解説。
この記事の日本円換算は、1PHP≒3.4円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(PHP)の金額を基準にしてください。
「フィリピンは物価が安い」というのは半分正解で、半分は認識がずれている。
カリンデリア(庶民食堂)で食べれば1食PHP 60〜100(約200〜340円)で収まる。でも、BGCのコンドに住んでジョリビーではなくメガモールのレストランで外食すると、東南アジアの中でも決して安くない生活になる。
どんな住み方・食べ方をするかで、月の生活費は2倍以上変わる。
食費
ローカルめし(カリンデリア・屋台)
マニラの街に散らばる安食堂「カリンデリア」は、フィリピン料理のセルフ式ビュッフェが基本。ご飯1杯+おかず2品でPHP 60〜120(約200〜410円)程度。水やジュースを足しても1食PHP 150(約510円)以内に収まることが多い。
「ジョリビー(Jollibee)」はフィリピン最大のファストフードチェーン。ローカルでも駐在員でも使う。ハンバーガーやジョイフルミールセットがPHP 100〜200(約340〜680円)程度。
日本食
マカティ・BGC・オルティガスに日本食レストランが集中。ランチなら1,000円前後、ディナーは1,500〜4,000円程度が目安。ちゃんとした寿司・ラーメン・焼肉を食べたいなら、PHP 400〜1,200(約1,360〜4,080円)は見ておく。
スーパー・コンビニ
SM・Robinsons・Rustanのスーパーで日用食材が揃う。日本食材を求めるなら「Saizen(セイゼン)」(ダイソー系)やメガモール内の日系食材店を使う人が多い。S&R(コストコ的なメンバーシップスーパー)は大容量で安い。
月の食費目安
| スタイル | 目安 |
|---|---|
| ローカル中心(自炊少なめ) | PHP 8,000〜15,000(約27,000〜51,000円) |
| 日本食・外食ミックス | PHP 20,000〜40,000(約68,000〜136,000円) |
| 外食メイン(日本食多め) | PHP 40,000〜80,000(約136,000〜272,000円) |
住居費
エリアによって家賃の差が大きい。
マニラ主要エリアの家賃目安(1ベッドルーム・コンドミニアム)
| エリア | 月額賃料目安 |
|---|---|
| BGC(ボニファシオ・グローバル・シティ) | PHP 30,000〜80,000(約102,000〜272,000円) |
| マカティ | PHP 25,000〜70,000(約85,000〜238,000円) |
| オルティガス | PHP 20,000〜55,000(約68,000〜187,000円) |
| パサイ / マニラ湾エリア | PHP 18,000〜50,000(約61,000〜170,000円) |
BGCは新しい街並みで外国人居住者が多く、モールやレストランへのアクセスが良い。駐在員家族に最も人気のエリア。
セブの家賃目安(1ベッドルーム)
| エリア | 月額賃料目安 |
|---|---|
| ITパーク(セブシティ) | PHP 20,000〜50,000(約68,000〜170,000円) |
| マクタン島 | PHP 15,000〜40,000(約51,000〜136,000円) |
語学留学やリモートワーク移住の場合、セブはマニラより物価が安く、英語学習環境が整っている。
交通費
グラブ(Grab)
マニラの移動の主役。スマートフォンで呼ぶ配車サービスで、初乗りPHP 50〜100程度から。BGCからマカティまでPHP 80〜200(約270〜680円)程度が目安(交通渋滞で料金が変動する)。
ジープニー
フィリピンの庶民的な乗り合い交通。基本運賃はPHP 13〜(約44円〜)。ルートが固定されているため、観光地・オフィス街以外では使いにくいが、現地感を体験したいなら一度乗ってみる価値がある。
LRT・MRT(電車)
マニラには複数の路線(LRT1・LRT2・MRT3)が走っている。運賃はPHP 15〜55(約51〜187円)程度。ラッシュ時の混雑は激しく、Grabやタクシーとの使い分けが現実的。
月の交通費目安
Grab中心の生活だと月PHP 3,000〜8,000(約10,200〜27,000円)程度。会社の送迎がある駐在員はこれよりかなり安く済む。
通信費
SmartとGlobeの2大キャリアがフィリピンの通信市場を分け合っている。
| プラン | 費用目安/月 |
|---|---|
| Smart / Globe プリペイド(定期チャージ) | PHP 299〜699(約1,000〜2,400円) |
| Smart / Globe ポストペイド(月払いプラン) | PHP 699〜1,299(約2,400〜4,400円) |
| 自宅Wi-Fi(PLDT / Globe Home) | PHP 1,299〜2,099(約4,400〜7,100円) |
4G/LTEのカバレッジはマニラ・セブの市街地では問題ないが、地方では繋がりにくいエリアがある。
月額生活費の目安(まとめ)
語学留学(セブ・3〜6ヶ月)
学費(寮費込みの語学学校)に加えて、週末の外食・交通費・日用品費で月PHP 15,000〜30,000(約51,000〜102,000円)程度が追加費用として発生することが多い。
現地採用(マニラ在住)
| 費用カテゴリ | 月額目安 |
|---|---|
| 住居(マカティ・1BR) | PHP 25,000〜40,000 |
| 食費(外食ミックス) | PHP 20,000〜35,000 |
| 交通(Grab中心) | PHP 5,000〜10,000 |
| 通信費 | PHP 1,000〜2,000 |
| 日用品・娯楽 | PHP 10,000〜20,000 |
| 合計(目安) | PHP 61,000〜107,000(約207,000〜364,000円) |
現地採用の初任給はPHP 30,000〜60,000(約102,000〜204,000円)程度から。BGCのコンドに住む生活は、現地採用の給与では少しタイトになる。
駐在員(家族帯同含む)
住居手当・教育費(インター校)込みで月PHP 300,000〜600,000(約102万〜204万円)が必要になるケースが多い。インターナショナルスクールの学費だけで年間PHP 500,000〜1,500,000(約170万〜510万円)になることがある。
生活費を抑えるヒント
- SMモールのフードコートを活用する(PHP 100〜300で食事が済む)
- **Grabより安い「GrabShare」や「Angkas(バイク便)」**を状況に応じて使う
- コンドはオルティガスやパサイ寄りにすると同グレードでBGCより割安になることがある
- GCash / MayaでQR決済を使いこなすと、現金手数料がかかる場面が減る
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