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ポルトガルの運転免許——日本の免許からの切り替え手続き

ポルトガルで運転するには日本の免許の切り替えが必要。IMT(移動交通局)での手続き、必要書類、国際運転免許証の有効期限、実技試験の有無を解説。

2026-05-05
運転免許IMT手続きポルトガル

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ポルトガルで車を運転しようとして「日本の免許で走れるのか」と調べると、答えが意外と複雑だ。結論から言うと、日本の免許だけではポルトガルで運転できない。国際運転免許証も、一定期間を過ぎると使えなくなる。最終的にはポルトガルの免許への切り替え(troca de carta de condução)が必要になる。

国際運転免許証の有効期限

日本で取得した国際運転免許証(ジュネーブ条約準拠)は、ポルトガルに入国してから最長で185日間有効とされている。観光や短期滞在なら問題ないが、在留許可を取得して居住者になった場合は、居住開始から数えて一定期間内にポルトガルの免許に切り替える必要がある。

EU域外の免許保持者は、居住権取得後2年以内にポルトガルの免許に切り替えるのが一般的なルールだ。この期限を過ぎると無免許扱いになるリスクがある。

切り替え手続きの流れ

手続きはIMT(Instituto da Mobilidade e dos Transportes、移動交通局)で行う。

Step 1: 必要書類の準備

  • 日本の運転免許証: 原本
  • 免許証のポルトガル語翻訳: 公認翻訳者(tradutor juramentado)による翻訳。大使館で翻訳証明を取得する方法もある
  • パスポート: コピー
  • 在留許可証(Título de Residência): コピー
  • NIF(税番号): コピー
  • 医療証明書(atestado médico): IMT認定の医療機関で健康診断を受ける。費用は€30〜50(約4,800〜8,000円)程度。視力検査が中心
  • 申請書: IMTのウェブサイトからダウンロード
  • 手数料: €30(約4,800円)程度

Step 2: IMTへの申請

リスボン、ポルトなど主要都市にIMTのオフィスがある。予約制のことが多い。書類を提出し、受理されればポルトガルの免許が郵送で届く。

Step 3: 日本の免許証の返却

切り替え手続きが完了すると、日本の免許証はIMTに預けられる。ポルトガルの免許が届いた後も返却されない場合があるため、事前に日本の運転免許の「翻訳コピー」を作成しておくことを推奨する。一時帰国時に日本で運転する必要がある場合は、日本の免許の再発行手続きが必要になる。

実技試験は必要か

日本とポルトガルの間には運転免許の相互認証に関する取り決めがあり、実技試験と学科試験は免除される。書類審査と健康診断のみで切り替えができる。これはEU域外の国としては恵まれた条件だ(国によっては実技試験が必要な場合がある)。

処理期間

書類に不備がなければ、2〜4週間で新しい免許が届く。ただし、AIMAと同様にIMTも混雑することがあり、繁忙期には2ヶ月以上かかるケースも報告されている。

ポルトガルでの運転の注意点

右側通行: 日本と逆。特にラウンドアバウト(rotunda)が多いので、最初は慎重に。

高速道路の料金: ポルトガルの高速道路(autoestrada)は有料。電子徴収システム(Via Verde)が主流で、レンタカーの場合は事前に設定が必要。未払いの場合、後から高額な請求が届くことがある。

制限速度: 市街地50km/h、一般道90km/h、高速道路120km/h。速度取り締まりカメラ(radar)が多い。

飲酒運転: 血中アルコール濃度の上限は0.5g/L。日本の0.3mg/Lとは単位が異なるので直接比較しにくいが、ビール1杯でも超える可能性があるため、飲んだら乗らないのが無難だ。

ポルトガルの地方部では車がないと生活が成り立たない場所が多い。リスボンやポルトの中心部なら公共交通とタクシー(Bolt/Uber)で暮らせるが、アレンテージョ地方やアルガルヴェの内陸部に住むなら車は必須だ。免許の切り替えは面倒だが、早めに済ませておけば行動範囲が一気に広がる。

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