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住居・不動産

ポルトガルの賃貸事情——外国人急増による家賃高騰とAirbnb規制

ポルトガルの賃貸住宅は外国人移住者急増とAirbnb需要で逼迫。家賃相場・賃貸契約の注意点・Airbnb規制の経緯と現状を解説。外国人が家を借りる際の実際的な方法。

2026-04-07
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この記事の日本円換算は、1EUR≒160円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(EUR)の金額を基準にしてください。

ポルトガルの賃貸市場は、2016〜2019年頃から観光・Airbnb需要と外国人移住者の急増が重なり、供給不足と家賃高騰が社会問題になった。「地元民が住めない街になっている」という批判はリスボンで特に強く、政治的な争点にもなっている。

家賃上昇の背景

2010年代前半のポルトガルは財政危機の後遺症で、家賃は低水準だった。その後の経済回復・観光ブーム・Airbnb普及・ゴールデンビザ制度による不動産投資と、複数の要因が重なって家賃を押し上げた。

Eurostatのデータによると、リスボンの家賃は2015〜2023年の間に約100%上昇した都市の一つだ。

Airbnb規制の動き

「Mais Habitação(もっと住宅を)」法(2023年)では、新規の観光宿泊(AL: Alojamento Local)免許の発行が原則停止された。既存の免許は継続できるが、自治体が免許返上を促す措置も導入された。

Airbnb短期賃貸に使われていた物件を長期賃貸に戻すことで住宅供給を増やす狙いだが、効果については評価が割れている。即座に家賃が下がる見通しは立っていない。

外国人が賃貸を探す方法

主な物件検索サイト

  • Idealista(idealista.pt): 最大手。英語UIあり
  • OLX.pt: 個人間売買・賃貸。ローカル向け
  • Imovirtual: 不動産仲介サイト

注意点

ポルトガルの賃貸契約では、保証金(Caução)として通常2ヶ月分を初回支払いに求めることが多い。さらに仲介手数料が1ヶ月分(法律上は禁止だが慣行として残るケースがある)かかる場合もある。

NIF番号と銀行口座がないと契約できないことが多いため、NIF取得を先行させる。

家具付きかどうか

ポルトガルの賃貸は「家具なし(sem mobília)」の物件も多い。「arrendamento mobilado(家具付き)」を検索条件に加えると効率が良い。

シェアハウスという選択肢

リスボン・ポルト両方でシェアハウス(quartos para alugar)の需要が高い。Uniplaces・Spotahome・Erasmusuといったサービスで外国人向けの部屋を探せる。

1部屋EUR 500〜900程度が相場で、光熱費込みの物件もある。

家賃交渉の余地

需給が逼迫しているため交渉余地は少ないが、長期契約(2年以上)を提示すると家賃を下げてもらえる場合がある。複数月分を前払いできるなら交渉力になることも。

家賃高騰はポルトガルの現実だが、「それでも西ヨーロッパの水準では安い」という比較は今も成立する。同じ家賃予算でパリやロンドンに住むより広い部屋に住めるのは変わっていない。

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