リスボンの賃貸市場:2025〜2026年の相場と外国人が家を借りるリアル
リスボンの家賃は2020年代に急騰した。ゴールデンビザ廃止・短期賃貸規制強化の後も価格は高止まりしている。外国人が現実的に家を見つける方法を解説する。
この記事の日本円換算は、1EUR≒163円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
「リスボンは5年前の半額で住めた」という話は過去の話だ。2024〜2026年のリスボンの家賃は欧州の中でも上位に入る水準に達している。「ポルトガルは安い」という固定観念でリスボンに来た移住者が、市場の現実に驚くケースが続いている。
リスボンの家賃相場(2026年推定)
ワンルーム〜1ベッドルームアパート(家具付き)の目安:
- シアード・バイシャ(中心観光エリア): 月1,500〜2,500EUR
- アルファマ・グラサ(丘の上の旧市街): 月1,200〜2,000EUR
- プリンシペ・レアル・シャドー(おしゃれエリア): 月1,400〜2,200EUR
- アルヴァラーデ・ベンフィカ(外周区): 月900〜1,400EUR
- ベレン・アジュダ(西側): 月900〜1,300EUR
(いずれも推定。相場は時期・物件によって大きく変動する)
なぜ下がらないのか
ゴールデンビザ(不動産投資による居住許可)は2023年に廃止されたが、すでに購入された投資用物件はそのまま残る。Airbnb等の短期賃貸への転換も長期的な供給不足の一因として続いている。
外国人移住者の需要(特に高収入のリモートワーカー・NHR利用者)が相場を底上げし、地元のポルトガル人が住めなくなるという「バルセロナ化」が進んでいる。
賃貸の現実的な見つけ方
リスボンの賃貸市場は需要が強く、良い物件は公開から数日で埋まることが多い。
主要プラットフォーム: Idealista(最大手)、OLX、Uniplaces(家具付き中短期)。
ポルトガルのオーナーは長期・安定の入居者を好む傾向がある。外国人が応募する場合、収入証明・雇用証明・銀行残高証明を揃えておくと選考で有利になる。
コリビング・シェアハウスという選択
個人でアパートを借りるコストを下げたい場合、コリビングスペース(リビング・キッチン共用、個室付き)や3〜4人のシェアハウスが現実的な選択肢だ。個室月450〜800EUR程度から見つかることがある(推定)。
「最初の数ヶ月はコリビングで様子を見てからアパートを探す」という流れを取る外国人は多い。
ポルト・南部アルガルベとの比較
ポルトはリスボンより約20〜30%安い傾向がある(推定)。アルガルベは夏季は観光需要で高くなるが、オフシーズンはかなり安くなる。長期滞在なら季節外れに交渉するメリットがある。
「リスボンでなければならない理由」が強くないなら、ポルトやアルガルベへの分散を検討する価値がある。