リスボン・ポルト・アルガルヴェ——3エリアの生活費比較
ポルトガルの主要3エリア(リスボン・ポルト・アルガルヴェ)の生活費を在住者視点で比較。家賃・食費・交通費・外食コストの違いと、それぞれのエリアが向いている人のタイプを解説。
この記事の日本円換算は、1EUR≒160円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(EUR)の金額を基準にしてください。
「ポルトガルは物価が安い」という情報は2020年頃まではほぼ正しかった。今は精度が落ちている。特にリスボン市内については「東京より高い」と感じる生活費の項目が増えてきた。一方でポルトやアルガルヴェの一部ではまだ「安い」と言える水準が残っている。
3エリアを比較しながら現実的な数字を整理する。
家賃(最大の差が出る項目)
| エリア・間取り | 月額(EUR) | 月額(日本円目安) |
|---|---|---|
| リスボン市内・1BR | 1,300〜2,000 | 約20〜32万円 |
| リスボン郊外(30分圏内)・1BR | 900〜1,400 | 約14〜22万円 |
| ポルト市内・1BR | 900〜1,500 | 約14〜24万円 |
| ポルト郊外・1BR | 650〜1,000 | 約10〜16万円 |
| アルガルヴェ(ファロ)・1BR | 800〜1,300 | 約12〜20万円 |
| アルガルヴェ(内陸)・1BR | 500〜800 | 約8〜12.8万円 |
家賃はこの3〜4年で全エリアが大きく上昇しており、2022年以前の情報は参考にならない。
食費と外食
食料品は3エリアでそれほど差がない。どこでも地元の市場(メルカード)やスーパー(Pingo Doce・Continente・Lidl等)を使えばEUR 200〜300/月(約32,000〜48,000円)で2人が食べられる。
外食のコスト差が地域差として出やすい。
リスボン市内のレストランでランチ(定食形式のPrato do Dia)はEUR 10〜15(約1,600〜2,400円)程度だが、観光客向けエリア(アルファマ・バイシャ・バイロアルト等)では倍近いことがある。ポルトやアルガルヴェの地元向け食堂なら同じ内容でEUR 7〜10(約1,120〜1,600円)に収まる。
交通費
リスボン・ポルトには公共交通が発達しており、月間定期券(Viva Viagem等)はEUR 30〜40(約4,800〜6,400円)程度で地下鉄・バスが乗り放題になる。
アルガルヴェは車必須のエリアが多い。郊外に住む場合は維持費込みで月EUR 100〜200(約16,000〜32,000円)程度の交通費がかかる見込みを立てる必要がある。
どのエリアが向いているか
リスボン: 仕事・人脈・都市の多様性を求める人。コストは上昇しているが、国際的なビジネスシーンへのアクセスはポルトガル最高。
ポルト: リスボンより安くてスケールが小さい。街の人間的な距離感と文化的な厚みが良い。家賃はリスボンの6〜7割程度。
アルガルヴェ: 自然・海・静けさを求めるリタイア型移住者向け。英語が通じる国際的なコミュニティが形成されているが、日本人コミュニティはほぼない。
「全て込みで月EUR 2,000(約32万円)以下で暮らせるか」と聞かれると、リスボン市内ではかなり厳しく、ポルト郊外ならギリギリ可能で、アルガルヴェ内陸なら余裕がある、という目安感だ。