ポルトガルのフリーランス(Recibo Verde):自営業者として働く手続きと税金
ポルトガルでフリーランスとして働くにはRecibo Verde(グリーンレシート)の登録が必要だ。登録方法・IVA・IRS・社会保険料の仕組みを在住者向けに解説する。
この記事の日本円換算は、1EUR≒163円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
ポルトガルでフリーランサーとして活動する在住者は「Recibo Verde(レシーボ・ベルデ)」という仕組みで仕事をしている。
日本の「個人事業主の開業届」に相当するが、仕組みはかなり異なる。
Recibo Verdeとは
Recibo Verdeは「緑のレシート」という意味で、ポルトガルのフリーランサー・自営業者が仕事の報酬を受け取る際に発行する電子領収書システムだ。税務局(AT)のポータルサイトから登録し、仕事ごとに発行する。
登録の流れ
- AT(ポルトガル税務局)のポータルでNIFを使ってログイン
- Atividade(職業活動)の登録を行う(事業の種類・開始日等)
- 以降、仕事のたびにRecibo Verdeを発行してクライアントに送る
登録自体は無料で、オンラインで完結できる。
税金の仕組み
IVA(付加価値税): 年間収入が一定額(2025年時点で13,500EUR以上が目安、変動あり)を超える場合、IVA(日本の消費税に相当)の申告義務が生じる可能性がある。小規模フリーランサーはIVA免税対象になるケースがある。
IRS(所得税): 年間のRecibo Verde合計額に対して申告が必要。控除を適用した後の課税所得に応じて累進税率が適用される。
社会保険料(Segurança Social): フリーランサーは自分で社会保険料を支払う必要がある。給与所得者と比べて、保険料の全額を自己負担する。
外国人在住者の注意点
D8ビザ(デジタルノマド)などで在住する外国人がRecibo Verdeを使う場合、ビザの条件(ポルトガル国内の仕事のみOKか、海外クライアントOKか)を確認することが必要だ。
Recibo Verdeは「ポルトガルで合法的にフリーランスとして働く手段」として機能しているが、税・社会保険の仕組みが複雑なため、最初の年は税理士(contabilista)への相談を勧める。