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ポルトガルから日本への海外送金|Wise・銀行送金・手数料の比較と手続き

ポルトガルから日本へ送金する主要な方法を比較。Wise、Revolut、銀行送金の手数料・着金速度・為替レートの違いと、NIF登録後の具体的な手順を解説。

2026-05-24
ポルトガル海外送金WiseRevolut手続き

この記事の日本円換算は、1EUR≒160円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(EUR)の金額を基準にしてください。

ポルトガルから日本への銀行送金(SWIFT)の手数料は、1回あたりEUR20〜40(約3,200〜6,400円)。さらに中継銀行手数料がEUR15〜25、受取側銀行でも¥2,500〜4,000程度が差し引かれる。合計すると1回の送金でEUR50〜70(約8,000〜11,200円)相当のコストがかかる。

月1回の送金を1年続ければ、手数料だけでEUR600〜840(約9万6,000〜13万4,400円)。これは無視できない金額だ。

主要な送金手段の比較

Wise(ワイズ)

最も利用されているフィンテック送金サービス。手数料はEUR1,000の送金で約EUR5〜8(約800〜1,280円)程度。為替レートはミッドマーケットレート(銀行間レート)を使用するため、銀行の為替マージンが発生しない。

着金速度は通常1〜2営業日。EUR → JPYの送金は日本の銀行営業時間に依存するため、金曜日に送ると月曜日着金になることもある。

ポルトガルでWiseを使うには、NIF(納税者番号)とポルトガルの銀行口座が必要。本人確認はパスポートとセルフィーで完了する。

Revolut(レボリュート)

ポルトガルで普及しているデジタルバンク。無料プラン(Standard)でも月EUR1,000までの外貨両替が為替手数料なし。超過分は0.5〜1%の手数料が加算される。

送金機能もあるが、JPYへの送金はWiseより若干レートが不利になるケースがある。メリットは、ポルトガル国内の支払い(MB Way連携)とEUR圏内送金が無料である点。送金専用というより、日常使いの延長で送金もできるツールだ。

銀行送金(SWIFT)

ポルトガルの主要銀行(Millennium BCP、CGD、Novo Banco)からSWIFT送金は可能だが、前述の通りコストが高い。大口送金(EUR10,000以上)で手数料率が相対的に下がるため、頻度を減らして1回の金額を大きくする方がコスト効率は良い。

ただし、EUR10,000以上の送金はマネーロンダリング防止規制の対象になる場合があり、銀行から送金目的の確認を求められることがある。

MB Wayとの併用

ポルトガルの生活ではMB Way(モバイル決済アプリ)が不可欠だが、MB Wayは国際送金には使えない。あくまでポルトガル国内の個人間送金と店舗決済用。

Wiseのデビットカードをポルトガル国内の支払いに使い、日本への送金もWiseで行う——という使い分けが、コスト面では最も合理的だ。

送金時の税務上の注意

ポルトガルの税務当局(AT: Autoridade Tributária)は、EUR15,000以上の国際送金を報告対象としている。合法的な送金であっても、税務申告(IRS)との整合性を確認される可能性がある。

日本側でも、海外から年間100万円以上の送金を受け取る場合は「国外送金等調書」の提出対象になる。送金記録と日本側の確定申告を照合できるようにしておくのが賢明だ。

現実的な運用パターン

多くの在住日本人が採用しているのは以下のパターンだ。

  • 日常使い: Revolutのポルトガル口座 + MB Way
  • 日本への送金: Wise(月1〜2回、EUR1,000〜3,000)
  • 大口送金(不動産購入・帰国時の資産移動等): 銀行SWIFT送金

送金サービスの選択は「1回あたりの金額」と「頻度」で決まる。少額・高頻度ならWise、大口・低頻度なら銀行送金が合理的だ。

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