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医療・健康

国民保健サービス(SNS)——公的医療へのアクセスと外国人の登録方法

ポルトガルの国民保健サービス(SNS: Serviço Nacional de Saúde)は外国人にも開かれた公的医療制度。登録方法・かかりつけ医の探し方・待ち時間の現実と民間保険の必要性を解説。

2026-04-09
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ポルトガルには国民保健サービス(SNS: Serviço Nacional de Saúde)という公的医療制度がある。EU市民と合法的に滞在する外国人に開放されており、原則として低コストで医療が受けられる仕組みだ。ただし「使えるが便利ではない」という声は多い。

SNSの基本

SNSはポルトガル全国に医療センター(Centro de Saúde)・病院(Hospital)・緊急ケアセンター(UCSP)のネットワークを持つ。外来は原則として登録した医療センターのかかりつけ医(Médico de Família)を通じてアクセスする。

外国人が登録するには

在留許可証またはD7/学生/就労ビザのある外国人は、居住地近くのCentro de Saúdeに登録できる。

必要書類:

  • パスポート
  • NIF番号
  • NISS(社会保障番号)または在留許可証
  • 住所証明書

登録後、かかりつけ医(Médico de Família)が割り当てられる。ただし医師不足が深刻で、登録できても実際にかかりつけ医が割り当てられるまでに数ヶ月かかる地域もある。

SNSの費用

外来診察費は「Taxa Moderadora(受益者負担金)」として少額の費用がかかる。

  • 一般診察: EUR 4.5〜7程度
  • 専門医(紹介経由): EUR 7〜11
  • 救急外来: EUR 18〜25

低所得者・未成年・妊婦・一部の慢性疾患患者は免除される。EU市民は相互協定でカバーされる場合がある。

SNSの課題:待ち時間

SNSの最大の問題は待ち時間だ。専門医の予約は数ヶ月待ちが普通で、緊急でない場合は公立病院で半年〜1年以上待つことも珍しくない。

この現実から、リスボン・ポルトに住む外国人の多くは民間健康保険を追加で加入する。

民間健康保険の選択肢

保険会社特徴
Médis(ポルトガル系)ネットワークが広い。英語対応可
Fidelidadeポルトガル最大の民間保険会社
Allianz Care国際移住者向け
Cigna Global駐在員・デジタルノマド向けの国際保険

民間保険の月額はプランによって異なるが、EUR 40〜150程度から。ポルトガルの民間病院(Clínica de Santa Isabel・Hospital da Luz等)では英語対応が可能な医師も多い。

緊急時の対応

緊急の場合は最寄りの公立病院のurgência(救急)に直接行ける。長い待ち時間は覚悟しつつも、生命に関わる緊急事態は適切に対処してもらえる。

「SNSは保険、民間保険は実運用」という分け方が、ポルトガル在住外国人の現実的な医療設計だ。

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