シンガポールの外国人コミュニティ——LinkedIn・ゴルフ・テニスクラブで広がる人脈形成
シンガポール在住外国人がどのように人脈を築くか。LinkedInの活用から、ゴルフ・テニスクラブ、各国コミュニティ団体まで、実際に機能している人脈形成の場を紹介します。
シンガポールに来て最初に困るのは、仕事でも住まいでもなく「人」の話が多い。特に駐在ではなく現地採用や独立で移住した場合、会社が用意したコミュニティはないため、自分で動くしかない。
LinkedInはシンガポールで「名刺代わり」
日本ではあまり使われないLinkedInだが、シンガポールのビジネスシーンでは必須に近い。初対面でQRコードを交換する文化があり、プロフィールの充実度がそのまま第一印象になる。
特に金融・テック・コンサル業界では、採用担当者が日常的にLinkedInをスカウトに使っている。在住日本人向けの非公開グループ(「Japan in Singapore」等)も複数存在し、求人情報や生活相談が活発に行われている。
転職を考えていなくても、LinkedInを更新しておくことで「声がかかる」状況を作れる。
ゴルフ:ビジネスの延長線
シンガポールには約30のゴルフコースがあり(シンガポールゴルフ協会加盟コース)、接待や週末ラウンドが盛んだ。代表的なのはSingapore Island Country Club(SICC)やTanglin Club。会員権は数万SGD〜(約数百万円〜)と高額だが、法人会員経由で利用できるケースも多い。
日本人ゴルファーのコミュニティは厚く、「Japan Golf Community Singapore」のようなFacebookグループには数百人規模の在住者が集まっている。ゴルフを通じた業界横断の人脈が生まれやすい環境だ。
テニス・トレイルランニング・クリケット
テニスはコンドミニアムのコートや公共コート(Sports Singapore管理、予約は ActiveSGアプリで1時間約5〜9SGD)が使いやすい。在住外国人向けのレクリエーションリーグも多く、国籍を超えたつながりを作りやすい。
最近はトレイルランニングのグループも増えている。MacRitchie ReservoirやBukit Timah Nature Reserveを走るコミュニティは、週末早朝に30〜50人規模で集まることもある。参加費は無料のグループが多く、初心者でも入りやすい。
日系コミュニティ:使い分けが鍵
シンガポール日本人会(JCC)は会員数約2,000名規模の最大組織。セミナー、茶道・書道などの習い事クラス、ゴルフ、子育て情報交換まで幅広い。年会費は個人会員で260SGD程度(約30,000円)。
一方、よりカジュアルな交流を求めるなら、Meetup.comで「Tokyo Night Singapore」「Japan Expats Singapore」などのイベントを検索すると、月次の交流会が複数見つかる。参加費は20〜30SGD程度で、駐在・現採・起業家が混在している。
テック・スタートアップ界隈
Block71(NUS Enterprise系のスタートアップハブ、one-north周辺)やSingapore Fintech Festival(毎年11月開催)など、スタートアップコミュニティは規模が大きい。Tech in Asiaのイベントや、Plug and Playのピッチイベントも定期的に開催されている。
日系スタートアップ向けには「Japan Desk」を設けているVC・インキュベーターもあり、日本語で相談できる窓口がある。
実際に動いてみると
シンガポールは面積が小さいため、一度つながると「あの人を知っているの?」という展開が頻繁に起きる。最初の一歩は難しく感じるが、業界に関係なくLinkedInを整備し、1〜2つのコミュニティに顔を出してみるところから始まる。