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シンガポールの病院は「等級」で選ぶ——医療費と補助率の仕組み

シンガポールの公立病院はA・B1・B2・Cの病棟クラスに分かれ、補助率が異なる。民間病院との選択、Medishieldの役割、外国人の受診について実態を解説します。

2026-06-15
医療病院医療費

この記事の日本円換算は、1SGD≒115円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

シンガポールの公立病院に入院すると、まず「どの等級の病棟にしますか」と聞かれる。

AクラスからCクラスまであり、設備・部屋の人数・医師の指定可否が異なる。そして政府補助の割合も変わる。Cクラスは補助率が最も高く、シンガポール市民は費用の大部分が補助される。Aクラスは個室だが補助は少ない。

「医療の質」と「費用負担」の組み合わせを患者が選ぶ、という設計だ。

公立と民間の構造

シンガポールの医療機関は大きく公立と民間に分かれる。

公立病院:シンガポール総合病院(SGH)、タン・トック・セン病院など。政府補助があるため、シンガポール人・PRには費用が抑えられる。

民間病院:マウント・エリザベス病院、グレンイーグルス病院など。補助はないが待ち時間が短く、設備が新しく、外国語対応も充実している。医療ツーリズムの中心でもある。

外国人(就労ビザ保有者)は公立病院での補助を受けられないか、補助率が低い。民間病院での受診が多くなる。

ポリクリニックという一次医療

軽い症状の場合、まず「ポリクリニック(Polyclinic)」と呼ばれる公立の一次医療機関を受診する。シンガポール各地に数十箇所あり、シンガポール人・PRには低コストで受診できる(推定で一般診療20〜25SGD程度)。

ここで対応できない症状は専門病院への紹介状が出る。この「かかりつけ→専門病院」のシステムは日本と似ている。

外国人はポリクリニックも補助なしで受診できるが、費用は市民より高くなる。

民間GP(一般開業医)の役割

シンガポールには、民間の一般開業医(GP)クリニックが至る所にある。風邪・発熱・軽い外傷など、日常的な受診に使われる。

HDB1階のコーヒーショップの隣にクリニックが入っていることも多い。待ち時間は短く、英語・中国語・マレー語で対応できる医師がほとんどだ。費用は診察内容によるが、薬込みで40〜80SGD程度(推定)が目安と言われる。

医療保険の重要性

外国人がシンガポールで入院した場合、医療費は相当高くなりうる。

民間病院の1泊は数百〜数千SGDに達することもある。手術や長期入院になれば、10,000SGD以上になる可能性もある(推定。術式による)。

就労ビザで働いている場合、雇用主が医療保険を提供しているケースが多いが、カバー範囲を事前に確認しておくことは大切だ。日本からの民間医療保険で対応している人もいる。

旅行者の場合

シンガポールへの旅行者が急病・怪我になった場合、民間病院やGPクリニックで受診することになる。高水準の医療を英語で受けられるが、費用は高い。トラベル保険の加入は旅行前に確認する価値がある。

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