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シンガポールの日本食レストランシーン——本格店・チェーン・価格

シンガポールには日本食レストランが2,000店以上あると言われる。本格割烹からフードコートの寿司チェーンまで、価格帯と選び方を在住者目線で整理する。

2026-04-27
日本食レストラングルメシンガポール生活

この記事の日本円換算は、1SGD≒115円で計算しています(2026年4月時点)。

シンガポールに来て最初に驚くのは、日本食の多さだ。ショッピングモールの地下フロアを歩けば、ラーメン屋・寿司チェーン・居酒屋が軒を連ねる。在留邦人の数が約3万7,000人(外務省2023年統計)という規模を超えて、日本食はシンガポール人にも完全に定着している。

価格帯で見る3つの層

フードコート・ホーカーセンター(S$6〜12 / 690〜1,380円)

「Ichiban Boshi」「Genki Sushi」「Sakae Sushi」などのリーズナブルなチェーンが多い。ランチ定食がS$8〜10(920〜1,150円)程度で食べられる。ホーカーセンターに出店している日本式から揚げ弁当や親子丼の店もある。クオリティにばらつきはあるが、毎日使えるコスパ帯だ。

カジュアルダイニング(S$15〜40 / 1,725〜4,600円)

Dempsey HillやTanjong Pagarに集まるカジュアルな和食居酒屋や定食屋。1人前のランチでS$18〜25(2,070〜2,875円)、夜は飲み物込みでS$40〜50(4,600〜5,750円)が目安。日本から直輸入の食材を使っている店もあり、日本の居酒屋と遜色ない味が出る。

本格割烹・高級寿司(S$80〜300+ / 9,200〜34,500円+)

Marina Bay Sandsやオーチャードの高層ビルに入る和食は、ランチでもS$80〜150(9,200〜17,250円)のコースが当たり前。日本からシェフを招聘した鮨屋のオマカセはS$200〜300(23,000〜34,500円)を超える。接待・特別な日に使う層で、予約は数週間先まで埋まっている。

在住者がよく使うエリア

タンジョン・パガー(Tanjong Pagar):日系企業が多く、ランチ需要で賑わう日本食の激戦区。ラーメンから定食まで選択肢が広い。

オーチャード~ノベナ:家族連れに向くカジュアルな和食チェーンが揃う。Island Wideに展開するチェーンの旗艦店もここに多い。

デンプシーヒル(Dempsey Hill):週末にゆっくり使いたい、やや上質な和食が集まるエリア。緑に囲まれた落ち着いた雰囲気。

日本と違うと感じるところ

材料コストと家賃の高さが価格に直結する。東京で1,500円のランチ定食に相当するものが、シンガポールではS$18〜22(2,070〜2,530円)になる感覚だ。ただ、スタッフは日本人ではなくシンガポール人やフィリピン人が多く、日本語が通じない店も珍しくない。

醤油や出汁の使い方が現地化している店もある。「だいたい日本食だけど少し違う」という料理が出てくることも。これを「劣化版」と感じるか「現地適応版」と受け入れるかは、在住年数によって変わってくる。

食材の自己調達という選択肢

ISETANやMeidiya(明治屋)など日系スーパーでは、日本から直輸入した食材を買える。シンガポールでは手に入りにくい食材もオンラインで日本から取り寄せる在住者も多い。自炊コストは日本とさほど変わらない、もしくは安い場合もある。

外食が高いからといって外食ゼロにはできないのがシンガポール生活の現実でもある。週に何日は自炊、週に何日は外食と組み合わせる人が多い。日本食の選択肢がこれだけ豊富なのは、長期在住の精神的な安定にもつながっている。

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