シンガポールへのペット帯同ガイド——AVS申請から検疫までの全手順
日本からシンガポールに犬・猫を連れていく際の手続きを解説。AVSのインポートライセンス、マイクロチップ、狂犬病抗体検査、空港での流れまで。
この記事の日本円換算は、1SGD≒115円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(SGD)の金額を基準にしてください。
日本はシンガポールのペット輸入区分でCategory Aに分類されています。狂犬病清浄国扱いのため、到着後の検疫隔離は原則不要です。ただし、手続きを一つでも間違えると空港で止められるので、全工程を正確に踏む必要があります。
必要な手続き(出発の6ヶ月前から開始)
Step 1: マイクロチップ装着 ISO 11784/11785規格のマイクロチップを装着します。すでに装着済みの場合は番号を確認。
Step 2: 狂犬病ワクチン接種 マイクロチップ装着後に狂犬病ワクチンを接種。接種証明書を取得します。犬は狂犬病以外にジステンパー・パルボウイルスのワクチンも必要です。
Step 3: 狂犬病抗体検査(FAVN test) ワクチン接種後30日以上経過してから採血し、指定検査機関(日本では一般財団法人生物科学安全研究所など)に送付。結果が0.5 IU/ml以上であること。
Step 4: AVSインポートライセンス申請 シンガポール食品庁(SFA、旧AVS)のオンラインシステム「CITES e-Services」でインポートライセンスを申請。費用はSGD50(約5,750円)。出発の2週間前までに申請します。
Step 5: 輸出検疫証明書 出発前10日以内に、動物検疫所で輸出検査を受けて証明書を取得。
Step 6: フライトと到着 ペットは貨物扱い(マニフェスト貨物)での輸送が基本。シンガポール・チャンギ空港のAnimal & Plant Quarantine Stationで書類確認と健康チェックを受けます。
費用の目安
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| マイクロチップ装着 | ¥3,000〜5,000 |
| ワクチン接種 | ¥5,000〜8,000 |
| 抗体検査 | ¥13,000〜15,000 |
| AVSライセンス | SGD50(約5,750円) |
| 航空輸送費(中型犬) | ¥80,000〜150,000 |
| 輸出検疫 | 無料 |
HDB(公団住宅)でのペット飼育制限
シンガポール国民の約80%が住むHDBフラットでは、飼育できる犬種が限定されています。体高40cm・体重10kg以下の承認犬種リスト(HDB Approved Dog Breeds)に含まれる犬種のみ。1世帯1頭まで。大型犬はコンドミニアムか一軒家に住む必要があります。猫は2024年9月からHDBでの飼育が合法化され、1世帯2匹まで可能になりました。