シンガポールで銀行口座を開く——DBS・OCBC・UOBの選び方と手続き
シンガポールで生活するには銀行口座が必須。3大地場銀行(DBS・OCBC・UOB)の特徴の違い、口座開設に必要な書類、外国人の手続きの実態を解説します。
この記事の日本円換算は、1SGD≒115円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
シンガポールで就労ビザが下りた次にやることは、銀行口座を開くことだ。
給与の受け取り、家賃の支払い、各種公共料金の引き落とし——全てが口座と紐づく。日本からの送金を受け取るにも口座が必要だ。
シンガポールの銀行口座開設は、慣れてしまえば難しくない。ただし「最初に何を用意するか」を知っておくと、ずっとスムーズになる。
3大地場銀行の概要
DBS(Development Bank of Singapore):シンガポール最大の銀行。デジタルバンキングのUI/UXが高く評価されており、アプリが使いやすい。国際送金(Wise的な機能を内包した「Remit」)も充実。外国人に人気が高い。
OCBC(Oversea-Chinese Banking Corporation):中国系財閥系の老舗銀行。サービスは安定しており、中華系ローカルに利用者が多い。
UOB(United Overseas Bank):東南アジア全体に展開する地場銀行。タイ・マレーシア・インドネシアなど周辺国への送金や取引に強み。
3行どれでも生活上の基本機能は揃っている。初めて開設するならDBSが外国人対応で評判が良く、選択肢として挙げられることが多い。
外国人が口座開設に必要な書類
一般的に必要な書類(銀行・口座種別により異なる):
- パスポート(原本)
- 在留証明(Employment Pass、S Passなど)
- 雇用証明書(Offer Letter、雇用契約書など)
- 住所証明(公共料金明細書、テナント契約書など)
銀行によっては追加書類が必要なことがある。手続きは支店窓口のほか、一部の銀行はオンラインや郵送で対応している。
最低残高(Minimum Balance)の注意点
シンガポールの銀行口座には最低残高を下回ると「Fall Below Fee」として手数料が引かれる仕組みがある。
例えばDBSの一般的な口座では月額2SGD程度の手数料が発生することがある(金額・条件は銀行・口座種別・時期によって変わる。開設時に確認のこと)。
給与振込口座として設定すれば手数料が免除になるケースもある。
デジタル決済との連携
シンガポールではPayNow(銀行間即時送金)というシステムが普及している。携帯番号やNRIC番号に紐づけることで、銀行口座番号を知らなくても送金できる。
割り勘、家賃の支払い、ちょっとした個人間送金が全部PayNowで完結する。現金を使う機会が劇的に減る。日本のPayPayに相当するが、銀行口座直結で送金できる点がシンプルだ。
WiseやRevolutとの組み合わせ
シンガポールの銀行口座を持ちながら、日本との送金をWiseで管理するという組み合わせが外国人の間では一般的だ。
Wiseはシンガポールドルから日本円への送金手数料が安く、為替レートも中間レートに近い水準で計算されるため、毎月日本に送金する人には便利だ。