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コールドストレージとFairPrice——シンガポールのスーパーマーケット格差を整理する

シンガポールのスーパーマーケットは価格帯・品揃えが大きく異なる。外国人在住者向けのコールドストレージと、ローカル向けNTUCフェアプライスの違いから、生活コストの選択肢を整理する。

2026-07-12
スーパー食費生活費ショッピングシンガポール

この記事の日本円換算は、1SGD≒115円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

シンガポールに来て最初に入るスーパーがコールドストレージだった場合、「やっぱりシンガポールは物価が高い」という感想を持つ可能性が高い。

チーズが1,200円、輸入ワインが3,000円台から、有機野菜が日本の輸入食品店並みの値段——これが正解ではない。NTUCフェアプライスに入ると、同じ卵や野菜が2〜3割安い。どこで買うかで、月の食費は数万円単位で変わる。

主要チェーンの位置づけ

NTUC FairPriceはシンガポール最大の食品スーパーチェーンで、HDBタウンの中や地下鉄駅付近に多く出店している。労働組合系の組織が運営しており、価格は市場で最もリーズナブルな水準。ローカル住民が日常的に使う場所だ。

Cold StorageはDairy Farm Internationalが運営する中〜高価格帯のチェーン。輸入食品・有機食品・西洋系チーズ・ワインの品揃えが厚く、エクスパットや外国人家庭に利用者が多い。価格はFairPriceの1〜2割高になる場面が多い。

**Redmart(Lazadaグループ)**はオンラインスーパー。日本食材・アジア系食材の品揃えが充実しており、定期購入を設定すれば配送料が抑えられる。重いものを買うときに使う在住者が多い。

**Don Don Donki(ドン・キホーテ)**はオーチャード・周辺エリアに複数店舗を展開。日本の食材・菓子・冷凍食品が手に入り、日本人在住者の御用達になっている。

日本食材の入手

日本の調味料(みりん、醤油、みそ)はFairPriceやRedmartで手に入ることが多い。ただし品揃えはドン・キホーテが最も充実しており、生鮮の日本産食材(豆腐・なめこ・えのき)もここで入手しやすい。

価格は日本の1.5〜2倍程度が目安(推定)。シンガポールへの輸送コスト・関税・保冷コストが加算されるため、日本食材のコストは無視できない。

食費の現実的な予算感

NTUC FairPriceを中心に買い物し、週末の外食を抑えれば、一人暮らしの食費はSGD 400〜600(46,000〜69,000円)/月に抑えられる、という感覚が在住者の間では一般的だ。これに外食を加えると月SGD 800〜1,200(92,000〜138,000円)程度になる(推定・個人差大)。

Cold StorageとドンキだけでそろえようとするとSGD 800〜1,000以上になることもある。

チェーンを使い分ける発想

在住歴が長くなると、用途別にスーパーを使い分けるスタイルが自然に定着する。日常の食材はFairPrice、輸入ものや西洋食材はCold Storage、日本食材補充にドンキ——というパターンだ。

どこでも同じ価格帯、というわけではないのがシンガポールのスーパー文化の特徴で、「どこで買うか」が生活コストに直結する。

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