シンガポールvs日本——生活コスト・税金・医療・教育を項目別に比較
シンガポールと日本の生活を項目別に比較。生活コスト・税負担・医療費・教育環境・治安・交通の違いを数字と構造で解説。どちらが「良い」かではなく何が違うかを伝える。
この記事の日本円換算は、1SGD≒115円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(SGD)の金額を基準にしてください。
「シンガポールと日本、どちらが住みやすいか」という質問には答えられないが、「何が違うか」は数字で示せる。
住む場所を選ぶのは個人の価値観の問題だが、情報の精度は上げられる。
生活コスト比較
| 項目 | シンガポール | 東京(参考) |
|---|---|---|
| 家賃(1BR・市内) | SGD 2,500〜4,500/月(約28.7万〜51.7万円) | 8〜15万円/月 |
| 食費(外食・安い店) | SGD 5〜10/食(約575〜1,150円) | 600〜1,200円/食 |
| 食費(自炊) | 日本より一般的に割高(輸入食材が多い) | 国産食材が安定して安い |
| 交通費(月) | MRT・バス定期なし、実費で月SGD 80〜150程度 | 通勤定期月1〜2万円 |
| 公共料金(電気・水道) | SGD 150〜250/月(約17,250〜28,750円) | 1〜1.5万円/月 |
| 車 | COE込みで新車は日本の3〜5倍 | 普通車200〜400万円 |
住居費は東京より高いが、外食費はホーカー利用なら意外と安い。自炊コストは日本より高め(輸入食材が多いため)。
税負担比較
| 項目 | シンガポール | 日本 |
|---|---|---|
| 個人所得税(月収SGD 10,000相当の場合) | 7〜11%程度 | 住民税含む実効税率20〜30%程度 |
| 相続税 | なし | 最高55% |
| 消費税(GST) | 9% | 10% |
| 社会保険料(外国人EP) | なし(CPFは市民・PR対象) | 健康保険・年金で給与の約15% |
外国人就労者(EP保持者)はCPFの強制加入がないため、社会保険料の天引きがない。手取り率が高くなる構造だ。
医療
シンガポールの私立病院は質が高いが費用は高い。公立病院は補助が手厚いが、市民・PRが優先でEP外国人は補助が限定的なケースがある。
日本は国民健康保険により3割負担が標準で、医療費の自己負担が予測しやすい。シンガポールでは民間医療保険がないと大病・入院時のコストが不確定になる。
教育
シンガポールの公立学校はPSLE(小6試験)をはじめ競争が激しい。日本人学校・インターナショナルスクールは年間SGD 20,000〜50,000(約230万〜575万円)以上かかる。
日本の公立小中学校は原則無償だが、学区の関係で選択の自由度は低い。
治安
シンガポールは世界有数の安全都市として知られる。夜道を一人で歩いても安全な環境は日本に近い水準だ。ただし監視カメラが多く、「規律で維持された安全」という側面もある。
自然環境・気候
シンガポールは赤道直下で年中30度前後。四季のない熱帯気候で、日本の秋冬を恋しく感じる在住者は多い。緑は多いが海や山という自然環境は限られる。
「どちらが良いか」より「何を重視するか」で答えが変わる比較だ。