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不動産・住居

タイのコンドミニアム購入ガイド——外国人枠49%の現実と注意点

外国人がタイでコンドミニアムを購入するルール。外国人枠49%の仕組み、チャノートの種類、購入フロー、税金・諸費用(転移税・特別事業税)、バンコク・パタヤ・プーケットの価格帯を解説。

2026-04-15
コンドミニアム不動産購入外国人枠チャノートタイ移住

この記事の日本円換算は、1THB≒4.3円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(THB)の金額を基準にしてください。

タイで不動産を買いたい外国人にとって最大の壁は「土地が買えない」ことです。ただし、コンドミニアムだけは例外で、一定の条件のもとで外国人名義の所有が認められています。

外国人枠49%とは何か

タイの区分所有法(Condominium Act)では、1棟のコンドミニアムの総区分所有面積のうち最大49%を外国人が所有できると定めています。残り51%以上はタイ人名義でなければなりません。

つまり、人気プロジェクトでは外国人枠が早期に埋まり、その後の外国人購入は不可になります。新規分譲の人気物件では、外国人枠が公開直後に売り切れることもあります。契約前に「まだ外国人枠が残っているか」を必ず確認してください。

チャノートの種類——所有権の質を確認する

不動産の所有権証書(チャノート)の種類は、そのまま権利の強さに直結します。

Chanote(โฉนดที่ดิน / NS-4): 最も確実な権利証。GPS測量で確定された境界を持つ完全な所有権証書。コンドミニアム購入ではCondominium Title Deed(อช.2)が発行されます。

Nor Sor 3 Gor(น.ส.3 ก): 第三者への売買・担保設定は可能だが、Chanoteより権利確認が少し弱い。農地・郊外物件に多い。

Nor Sor 3(น.ส.3): 所有権の主張はできるが、境界が未確定で近隣との争いリスクが残る。

コンドミニアム購入では基本的にCondominium Title Deed(Chanote相当)が発行されます。開発業者に権利証の種類を確認することが重要です。

外国人がコンドミニアムを購入するフロー

ステップ1: 物件の選定と外国人枠の確認 エージェントか開発業者に外国人枠の残数を確認します。中古市場では売主が外国人名義での売却か確認が必要です。

ステップ2: 予約金(Reservation Fee)を支払う 物件を確保するための予約金です。通常5,000〜50,000THB(約2万1,500〜21万5,000円)程度。キャンセル時の返金条件を確認してください。

ステップ3: 売買契約書(Purchase Agreement)に署名 弁護士(Law Firm)によるデュー・ディリジェンス(権利関係・ローン有無の確認)を推奨します。費用は数万〜十数万円程度が相場です。

ステップ4: 頭金(Down Payment)の支払い 通常は物件価格の10〜30%を段階的に支払います。

ステップ5: 残金支払いと土地局(Land Department)での名義変更 残金決済と同時に名義変更を行います。土地局には買主と売主(または代理人)が出頭します。

ステップ6: Condominium Title Deed受け取り

税金・諸費用の内訳

コンドミニアム購入時の諸費用は、交渉によって誰が負担するか変わります。通常の折半または全額売主負担の交渉が可能な項目もあります。

費用項目税率・金額条件
Transfer Fee(登録移転税)物件評価額の2%通常、買主と売主で折半
Special Business Tax(特別事業税)物件評価額の3.3%売主保有5年未満の場合に発生
Stamp Duty(印紙税)物件評価額の0.5%特別事業税が発生しない場合に適用
Withholding Tax(源泉徴収税)売主が個人の場合: 累進税率売主負担

出典: Thailand Revenue Department / Land Department(https://www.rd.go.th/)

諸費用の合計は物件価格の3〜7%程度になることが多いです。予算計画時に織り込んでおいてください。

フリーホールド vs リースホールド

フリーホールド(Freehold): 完全所有権。外国人枠49%の範囲内で購入可能。資産として保持・売却ができます。

リースホールド(Leasehold): 契約期間(30年が多く、30年延長オプション付きが一般的)の使用権。外国人枠が埋まっている物件でも購入できることがあります。ただし、「30年+30年+30年=90年」を宣伝する物件でも、最初の30年満了後の延長は契約・交渉次第であり法的保証ではない点に注意が必要です。

バンコク・パタヤ・プーケットの価格帯

価格帯は立地・グレードによって大きく異なります。以下は2026年初頭時点での目安です(要確認)。

バンコク(スクンビット・シーロム周辺)

  • 1ベッドルーム(35〜50㎡): 300万〜700万THB(約1,290万〜3,010万円)程度
  • 高級物件(Asoke・Phrom Phong周辺)は1,000万THB(約4,300万円)超も珍しくない

パタヤ

  • リタイアメント需要が多く、バンコクより安い傾向
  • 1ベッドルーム: 150万〜400万THB(約645万〜1,720万円)程度

プーケット

  • 観光地需要でリゾート型コンドが多い
  • 1ベッドルーム: 300万〜600万THB(約1,290万〜2,580万円)程度、海近物件はさらに高い

いずれも開発業者・築年数・グレードによって大きく変動します。複数の日系不動産エージェントに相談して比較することをおすすめします。


「外国人がタイで不動産を持てる」という点ではコンドミニアムは貴重な選択肢です。ただし、枠の確認・権利証の種類・諸費用の交渉・弁護士によるチェックを省くと後悔につながります。特に中古物件は登記状況の確認を怠らないようにしてください。

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