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タイのコンドミニアム管理費の実態——毎月払う金額と、その行き先

タイでコンドミニアムを購入・賃貸する際に発生する管理費(Common Area Fee)の相場、計算方法、管理組合の仕組み、修繕積立金との違い、滞納リスクまで解説。バンコク在住者向けの具体的な金額感。

2026-05-31
コンドミニアム管理費不動産バンコクCAM

この記事の日本円換算は、1THB≒4.3円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(THB)の金額を基準にしてください。

バンコクのコンドミニアムを借りるとき、家賃の交渉には熱心なのに管理費(Common Area Fee / CAM Fee)を気にしない人が多い。しかし、この管理費の水準と使い道を見れば、そのコンドの「健康状態」がかなり正確にわかる。

相場と計算方法

管理費は平米単価で計算される。バンコクの一般的な相場は以下の通り。

物件タイプ管理費(THB/㎡/月)30㎡の月額
築5年以内の中級コンド40〜60THB1,200〜1,800THB(約5,200〜7,700円)
築10年超の中級コンド50〜70THB1,500〜2,100THB(約6,500〜9,000円)
高級コンド(プール・ジム充実)70〜120THB2,100〜3,600THB(約9,000〜15,500円)

築年数が古くなると管理費が「上がる」のがポイント。設備の老朽化で修繕コストが増えるためだ。

管理費は誰が払うのか

所有者が払う。賃貸の場合、契約上は「家賃に含む」か「別途」かが物件による。確認せずに入居すると、毎月の支出が予想より数千バーツ増える。

賃貸契約書の "Common Area Fee" の項目は必ず確認したい。「オーナー負担」と明記されていなければ、借主負担になるケースが多い。

管理費が教えてくれること

管理費が極端に安い物件は要注意だ。プールの水が濁っている、エレベーターの点検が遅れている、廊下の照明が切れたまま——これらは管理費不足のサインであることが多い。

逆に、管理費が高くても施設が荒れている場合は、管理会社(Juristic Person)の運営に問題がある可能性がある。入居前に共用部を実際に歩いて確認するのが一番だ。

修繕積立金(Sinking Fund)との違い

入居時に一括で支払う Sinking Fund(修繕積立金)は管理費とは別枠だ。通常500〜1,000THB/㎡で、30㎡なら15,000〜30,000THB(約6.5万〜13万円)。購入時に支払い、大規模修繕に使われる。

管理費が「日々の運営費」、Sinking Fundが「将来の大規模修繕費」。この区別がついていないと、管理組合の会議で何が議論されているか理解できない。

滞納するとどうなるか

タイのコンドミニアム法では、管理費を滞納すると年12〜15%の延滞金が加算される。さらに、滞納者は管理組合の議決権を失う。最悪の場合、共有持分に対する先取特権が行使され、売却時に未払い分が差し引かれる。

「たかが管理費」と侮ると、思わぬコストになって返ってくる。

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