タイの運転免許証切り替え——国際免許と現地免許の違いと手続き
タイで運転するための免許証情報。国際免許で運転できる期間、DLT(陸運局)での現地免許取得フロー、必要書類(健康診断・視力検査含む)、費用(THB)を解説。
この記事の日本円換算は、1THB≒4.3円で計算しています(2026年4月時点)。為替は変動するので、現地通貨(THB)の金額を基準にしてください。
タイでバイクや車を運転する在住日本人は多いですが、国際免許でずっと運転できると思っている人が意外と多いです。実際には期限があり、長期滞在者には現地免許への切り替えが必要になります。
国際免許とタイの免許——期間の違い
タイは1949年のジュネーブ条約加盟国です。日本のパスポートと国際免許証があれば、入国日から90日間はタイ国内で運転できます。
ただし、90日を超えて運転したい場合は、タイの現地免許が必要です。長期ビザ(Non-Immigrant B、リタイアメントビザ等)で滞在する人は早めに切り替えを検討する価値があります。
なお、観光ビザの連続更新でタイに長期滞在するケースでは、毎回の再入国で「90日リセット」とはみなされない場合があります。法的解釈は注意が必要です(要確認)。
タイの現地免許を取得する2つのルート
ルートA: 日本免許から直接切り替え(最も一般的)
日本の運転免許証の取得国がジュネーブ条約加盟国であれば、筆記・実技試験なしで切り替えが可能です。日本はこれに該当します。
ルートB: 国際免許 + DLTでの新規申請(試験あり)
日本免許を持っていない場合や、タイで初めて免許を取得する場合は学科・実技試験が必要です。このルートは日本人にはほぼ不要なので、本記事ではルートAを中心に解説します。
DLT(陸運局)での手続きフロー
タイの運転免許証はDLT(Department of Land Transport / กรมการขนส่งทางบก)が発行します。バンコクであれば、ラックシー(Lak Si)にある中央DLTか、チャトゥチャックの分局が主要窓口です。
手続きは以下の流れです。
- 必要書類を揃える(後述)
- 健康診断書を取得する(事前に近くのクリニックで)
- DLTへ行く(平日のみ。午前8時30分受付開始が多い。混雑するため午前早めに行くのが確実)
- 書類審査・受付
- 視力検査・色覚検査(窓口で実施)
- 反応速度テスト(Reaction Time Test)(窓口で実施。信号の色が変わったらボタンを押すシンプルな検査)
- 料金支払い
- 免許証発行(当日発行)
全体で2〜4時間かかることが多いです。平日の朝一番に行くのが最も効率的です。
必要書類
- 日本の有効な運転免許証(原本)
- パスポート(原本・コピー)
- タイの在留許可証(ビザのコピー、または入国スタンプのコピー)
- TM.6(入国カード)のコピー
- 証明写真(3cm×4cm、3枚程度)
- 健康診断書(タイ語のフォーム、近くのクリニックで当日取得可)
- 日本免許証の英語翻訳文(外務省認証または日本大使館発行、またはJAF英文翻訳)
健康診断書: タイのクリニック(ポリクリニック)で「ใบรับรองแพทย์」(Medical Certificate)を依頼すればOKです。費用は100〜200THB(約430〜860円)程度が相場です。DLTの近くにあるクリニックでも対応してくれます。
日本免許証の英語翻訳: JAFの英文翻訳、または日本大使館バンコク(東京では外務省認証)で取得できます。バンコク日本大使館での翻訳認証費用は数百バーツ程度(要確認)。
費用
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 5年有効免許証(普通車) | 505THB(約2,172円) |
| 健康診断書 | 100〜200THB(約430〜860円)程度 |
| 翻訳費用 | 変動(JAF: 日本で3,000円程度) |
出典: Department of Land Transport Thailand(https://www.dlt.go.th/)※料金は変更されることがあるため公式サイトで確認してください
種類:バイク免許と車の免許は別
タイの免許は車(Class 2)とバイク(Class 1)が別区分です。日本の普通自動車免許でタイの車免許に切り替えた場合でも、バイク(125cc超)は別途申請が必要です。
バイクに乗る予定がある人は、車と同時に申請しておくとDLTへの二度手間が省けます。
切り替え後の有効期限
タイの現地免許は5年有効です。更新時はDLTへ再度出向く必要があります(更新はオンライン対応の予定があるとのことですが、2026年時点では要確認)。
タイでの長期滞在を計画しているなら、早めに現地免許を取得しておく方が何かと便利です。万が一の事故や警察の検問の際に、国際免許より現地免許の方がトラブルを避けやすいという面もあります。