子どものいる外国人家族の学校選択——バンコクの選択肢と費用
バンコクには日系・英国系・アメリカ系・インター校が揃う。年間学費から通学エリア・言語方針まで、子ども連れで移住する家族が知っておくべき学校事情を整理する。
この記事の日本円換算は、1THB≒4.3円で計算しています(2026年4月時点)。
バンコクへの転勤が決まったとき、子どもの学校問題は多くの家族にとって最初の壁になる。「日本語で教育を続けるか、英語環境に放り込むか」「費用はどれくらいかかるか」——選択肢は意外と多く、比較が難しい。
主なカテゴリと特徴
日本人学校
バンコク日本人学校(Bang Na校・Phrom Phong校)は文部科学省の準拠カリキュラムで運営され、日本への帰国を前提とした教育を受けられる。年間学費は約30万〜40万円程度(各種費用含む)で、インター校と比べると大幅に安い。帰任が決まっている家族や、日本語教育を優先したい家族に選ばれる。
ただし英語力は伸びにくく、タイ語もほぼ学ばない。「日本のバブルの中で暮らす3年間」になるかどうかは本人次第だ。
インターナショナルスクール(英国・米国系)
バンコクには英国系(ISB・NIST等)・アメリカ系(BIST・ASB等)・IB(国際バカロレア)認定校など30校以上のインター校がある。
年間学費の目安:
- 小学校相当(Grades 1〜5):60万〜100万バーツ(258万〜430万円)
- 中学〜高校相当:80万〜120万バーツ(344万〜516万円)
入学金・施設費・給食費等を加えると初年度はさらに高くなる。会社が学費補助を出す場合が多いが、補助額の上限を超える学校もある。
バイリンガルスクール(英語+タイ語)
タイ人と外国人が混在するバイリンガル校は、インター校より学費が安い(年間20万〜40万バーツ / 86万〜172万円程度)。英語とタイ語の両方を学べるため、タイに長期定住を考える家族に向く。
現地タイ語学校
タイ語のみの公立・私立校に入れるケースは少ないが、タイ国籍の配偶者がいる家族や長期定住層の一部が選ぶ。コストは最も低いが、言語の壁が大きい。
エリアと通学の現実
バンコクの交通渋滞は深刻で、通学時間が毎日1時間以上になる家族も多い。住まいと学校の距離は選校において非常に重要だ。
Sukhumvit(スクンビット)エリア:ISB・NIST・BIST等が集中。外国人向け住居も多く、在住外国人家族の密度が高い。
Sathorn(サトーン)・Bangna:日本人学校Phrom Phong校の近く。日本人コミュニティが形成されている。
Nonthaburi方面:アメリカンスクール・英国系校があるが、都心からは遠い。
入学タイミングと手続き
インター校の新学期は8月または9月(英国系)と1月(米国系)が多い。人気校は半年〜1年前から出願する必要があり、空きがない場合は待機リスト(ウェイティングリスト)に入ることも。
転勤が決まった段階で、会社の駐在員手当の学費補助額を確認し、対象校のリストを絞ってから見学・出願が現実的なルートだ。