Kaigaijin
海外在住日本人のメディア
生活情報

タイの洪水リスクと居住地選び——バンコク低地と安全なエリアの見分け方

バンコクは海抜0〜2mの低地に広がる都市です。雨季の浸水リスクは居住エリアによって大きく異なり、コンドミニアム選びに直接影響します。リスクが低いエリアと確認方法を解説します。

2026-04-30
タイ洪水居住地バンコクコンドミニアム

この記事の日本円換算は、1THB≒4.3円で計算しています(2026年4月時点)。

バンコクで部屋探しをする前に確認しておきたいことがある。「このエリア、雨季に浸水しないか?」という問いだ。2011年の大洪水では市内の一部が1ヶ月以上水没し、多くの在住者が退去を余儀なくされた。

バンコクが洪水に弱い理由

バンコクは海抜0〜2mの低地に広がっており、地盤沈下も年間1〜2cm程度進んでいる(タイ国内外の研究機関が複数報告している)。チャオプラヤ川の氾濫、排水システムの容量不足、都市化による地面浸透力の低下——これらが重なって雨季に浸水が起きやすい。

特にリスクが高いのは以下のエリアだ。

浸水リスクが相対的に高いエリア(参考)

  • ラクシー・ドンムアン周辺(北部、空港付近)
  • ミンブリー・ラートクラバン(東部)
  • タリンチャン・バンコクノイ周辺(西部)

相対的にリスクが低いとされるエリア

  • スクンビット(特にBTSアソーク〜トンロー周辺)
  • シーロム・サトーン
  • チットロム〜プロンポン周辺
  • バンナー(近年は排水整備が進んでいる)

あくまで傾向であり、同じエリア内でも道路の高低差や排水設備の状況によって浸水しやすい場所は変わる。

コンドミニアム選びで確認すること

  1. 1階フロアの高さ:1階ロビーが道路面より高く設計されているか。特に低層部に駐車場があるコンドは浸水時に車両被害が出ることがある
  2. 過去の浸水歴をオーナー・管理会社に直接聞く:「2011年はどうでしたか?」と尋ねると正直に答えてくれることが多い
  3. 周辺道路の状況:雨季に道路が水没するエリアは排水能力が低い傾向がある。Google ストリートビューで雨の日の写真を確認する手もある
  4. タイ政府の洪水ハザードマップ:国家水資源局(ONWR)がウェブ上で公開しているが、情報が古い場合もある

雨季の「プチ浸水」は日常

大規模洪水でなくても、バンコクの雨季(5〜10月)は激しいスコールで道路が一時的に水没することが頻繁にある。深さ10〜30cmの水が道路を覆い、サンダルで歩ける程度のことはほぼ毎週。

在住者の対応はシンプルで、「スコールの間はカフェで時間をつぶして止んだら移動する」というスタイルが一般的だ。

駐在員が選ぶエリアと理由

大手日系企業の駐在員はスクンビット3〜31番周辺のコンドミニアムを選ぶことが多い。交通利便性の高さに加え、このエリアが比較的洪水に強いという実績も理由の一つだ。

逆に家賃を抑えるためにアウタースクンビット(71番以降)や北部エリアを選ぶ場合、洪水リスクは事前に必ず確認しておきたい要素になる。

コメント

読み込み中...