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タイで働く日本人の給与格差——駐在員・現地採用・ローカル日系企業の三層構造

タイで働く日本人は給与体系が大きく三つに分かれる。駐在員の手当込み年収と現地採用の実態、日系ローカル企業の賃金相場。同じ「タイで働く日本人」が全く違う経済水準で暮らす構造を読む。

2026-07-14
駐在員現地採用給与日系企業タイ

この記事の日本円換算は、1THB≒4.3円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

バンコクのプロンポンに住む日本人同士が「何で働いてるんですか?」と話すとき、答えによって経済水準が数倍違うことがある。同じ「タイ在住の日本人」でも、給与体系と生活水準は大きく異なる。

駐在員(海外赴任)

日本の大企業から派遣される駐在員は、日本の給与に加えて「海外勤務手当」「住宅手当(多くは会社負担)」「子どもの教育費(インター校費用を会社負担)」「帰国航空券」などが支給される。

総合的な待遇を換算すると、年収に相当するパッケージが1,000万〜2,000万円以上になるケースは珍しくない(推定)。会社が用意した高級コンドに住み、インターナショナルスクールに子どもを通わせる生活が可能だ。

任期は通常2〜4年で、帰任後は日本での給与水準に戻る。

現地採用(ローカルヒア)

現地で日系企業に採用される「現地採用」は、タイの労働市場に近い水準で給与が設定される。一般的なビジネス職でTHB 50,000〜100,000(215,000〜430,000円)/月程度(推定)が多い。

住宅・教育費は自己負担で、生活費をバンコクで自力で管理する必要がある。駐在員とは生活水準が数倍異なるが、タイ語能力・地域経験・現地の人脈を積む機会は多い。

日系ローカル企業・中小規模

日本人が経営するローカルビジネス(飲食・美容・観光関連など)では、給与水準がさらに低い場合がある。THB 20,000〜40,000(86,000〜172,000円)/月のレンジが一部では存在し(推定)、「バンコクで節約しながら暮らす」スタイルになる。

「三層」の間の断絶

同じバンコクに住み、同じ日本語を話しながら、この三層の間での交流は意外と少ない。駐在員コミュニティは会社単位で完結しやすく、現地採用はフリーランスや起業家と近い感覚を持つことが多い。

「タイで日本人として働く意味は何か」「帰国後のキャリアをどう設計するか」——この問いへの答えは三層でかなり異なる。タイで長く働くことを選んだ現地採用が、帰国後のキャリアで評価されるかどうかは企業文化と職種に依存する。

在住前にどの形で働くかを明確にしておくと、生活設計と心理的な準備が整いやすい。

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