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ロイクラトン(灯籠流し)と在住外国人の体験

タイの伝統祭り「ロイクラトン」と「コムローイ(ランタン飛ばし)」。在住日本人が実際に参加するとどうなるか。祭りの意味・場所・注意点を現地視点から紹介します。

2026-04-20
ロイクラトンコムローイタイ祭りチェンマイ文化体験

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毎年11月の満月の夜、タイの川や池に無数の灯籠が流れる。見た目の美しさだけでなく、祭りの空気ごとひっくるめて「タイに住んでよかった」と思わせてくれる夜だ——という感想を、在住日本人から繰り返し聞く。

ロイクラトンは水の神様や、川の精霊への感謝を捧げる祭り。バナナの葉や発泡スチロールで作った灯籠(クラトン)を川に浮かべ、悪い出来事や過去の過ちも一緒に水に流す意味合いがある。

バンコクとチェンマイの違い

ロイクラトンはタイ全土で行われるが、体験の質が全く異なる二つの場所がある。

バンコクでは、チャオプラヤ川やルンピニー公園の池などで行われる。最大規模の会場はサナム・ルアン(王宮広場前)やリバーサイド周辺。人が多く騒がしいが、王宮の夜景と川面に浮かぶ灯籠の組み合わせは圧倒的だ。

チェンマイでは、ロイクラトンとほぼ同時期に「イーペン祭り」(コムローイ)が行われる。空に向かって無数のランタンを飛ばす光景は、タイで最も美しい夜の一つとして世界的に知られている。

在住者からの声では「バンコクはお祭り騒ぎを楽しむなら最高。チェンマイのコムローイは人生で一度は見た方がいい」という意見が多い。チェンマイへは飛行機で約1時間(運賃は往復で早割なら2,000〜4,000THB・約8,600〜17,200円程度から)。

参加のしかた

バンコクでのロイクラトン参加は、クラトンを購入して川や池に浮かべるだけだ。クラトンはBTSアソーク駅近くの市場などで当日に売られており、値段は50〜150THB(約215〜645円)程度。川岸や公園の周辺に多く出店している。

購入したら、灯りに火をつけてお祈りしながら水に流す。特に決まった作法はなく、願い事をしながら浮かべる人が多い。

発泡スチロール製のクラトンは環境負荷が高く、現在は規制される流れにある。バナナの葉や天然素材で作られたものを選ぶのが推奨されている。

在住外国人が気をつけること

川への落下事故に注意が必要な夜だ。人が密集する岸辺で押されるケースがある。小さな子ども連れの場合は特に混雑が落ち着いた時間帯を選ぶ方が安全だ。

チェンマイのコムローイは航空機の通航への影響から、開催エリアが年によって変わることがある。現地ニュースや旅行サイトで事前確認を。また、公認以外の場所でのコムローイ打ち上げは禁止されているエリアが多い。

日本人にとって、ロイクラトンは「タイに住んでいる実感が一番高まる夜」と形容する人が多い。年に一度のこの夜に向けて、少し早めに計画を立てておく価値はある。

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