プーケットに住む——観光地に暮らすとどうなるか
タイ移住の選択肢としてプーケットを選ぶ人が増えている。ビーチ・気候・生活コスト——観光客として訪れたイメージと、実際に住んでみた現実のギャップを整理する。
この記事の日本円換算は、1THB≒4.3円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
「プーケットのビーチで毎朝コーヒーを飲む生活」——タイ移住の文脈でよく出てくるイメージだ。それは実現できる。ただし、その生活のコストと不便さを知った上で選ぶ必要がある。
プーケットの生活費
バンコクより生活費が高い、というのがプーケット在住者の多くが感じることだ。
島という性質上、食材・日用品の多くがバンコクから運ばれてくる。輸送コストが価格に上乗せされ、ローカルの食材でもバンコクの1.2〜1.5倍程度になる場面がある(推定)。
住宅については、ビーチに近い物件はプレミアム価格になる。ビーチまで徒歩圏の1ベッドルームコンドは月THB 15,000〜30,000(64,500〜129,000円)以上が多い(推定)。島の内陸部や開発の少ないエリアに行けば半額になることもある。
移動の問題
プーケットは公共交通機関が発達していない。バスは限られており、タクシーは定価が高い。「車かバイクを持つこと」が実質的に前提になる。
バイクの場合、雨季の移動リスクが上がる。プーケットは熱帯のスコールが急激に降ることが多く、バイクで走行中の突然の雨は危険だ。バイク事故は観光客・在住者ともに発生しており、注意が必要だ。
ハイシーズンとオフシーズンの違い
プーケットは10月〜4月がハイシーズンで、5月〜9月が雨季(オフシーズン)だ。オフシーズンはビーチの混雑が落ち着き、家賃交渉の余地も出てくる。一方でモンスーンによる強雨・高波が続くため、海のアクティビティは制限される。
「観光地として来たときは良かったが、住んでみるとオフシーズンの閑散感が寂しい」という感想を持つ在住者もいる。
プーケットに向いている人
観光客向けのサービスが充実しているため、英語環境での生活がしやすい。国際的なビジネス・リモートワーカー・退職移住者が集まりやすい。バンコクのような都市的な刺激は少ないが、その代わりに「海と自然の近さ」が日常にある。
「バンコクに疲れた」感覚でプーケットを選ぶ人は多い。都市の速度から離れたい人には向いている選択肢だ。