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自然・気候

タイの雨季(5月〜10月)に住む——冠水・スコール・湿気と在住者の付き合い方

タイの雨季は単なる雨の季節ではない。突然の冠水、強烈なスコール、バンコクの洪水リスク——雨季の街の変化と、在住者が身につける対処法を整理する。

2026-07-02
雨季気候バンコク冠水生活

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7月のバンコクは「雨が来る」ではなく「いつ来るか」の毎日だ。

午前中は晴れていても、昼過ぎから雲が厚くなり、16時頃に暗くなって、17時に一気に降る——このパターンが月の半分以上を占める。問題はその雨量で、30分〜1時間で排水が追いつかない量が降ることがある。

バンコクの排水問題

バンコクは低地に建つ都市だ。海抜0〜2m程度のエリアが多く、大量の雨が降ると排水が追いつかない。特にアソーク周辺、スクンビット、プロンポン——外国人が多く住むエリアでも道路が膝下まで冠水することがある。

2011年の大洪水は都市部の広範囲が数週間浸水するという規模だったが、毎年のスコール後の一時的な冠水はより日常的だ。

在住者が身につける習慣

傘は常時携行:タイのスコールは日本のそれより強い。折りたたみ傘では間に合わない雨量のことも多い。外出時に長傘を持つ習慣が自然につく。

外出時間の調整:午後3〜5時は「雨の可能性が高い時間帯」として把握しておく。重要な外出をこの時間に入れない工夫をする在住者は多い。

靴の選択:革靴・スウェードは雨季向きでない。サンダル・防水スニーカーが実用的。ソックスが濡れることを想定して、替えを持ち歩く人もいる。

Grabの高騰を見越す:雨が降るとGrabの需要が跳ね上がりサージが発生する。雨の日の帰宅時間帯にGrab代が通常の2〜3倍になることがある。BTSやMRTに逃げるか、雨の後を待つかの判断が必要になる。

冠水した道を歩くとき

スコール後に道路が冠水していても、バスが動き、バイクが走り、人々が歩いている光景は普通だ。タイ人は「川の中を歩く」感覚で対応している。

冠水した道を歩く場合の注意点は、排水溝の位置が見えないことだ。蓋のない排水溝に足をとられる事故は実際に起きており、特に夜間は要注意だ。

雨季だからこその良さ

雨季を悪く言うことが多いが、雨上がりの夕方のバンコクは気温が下がり、空気が洗われた感じがする。スコール後の濡れた街路樹と夕暮れの組み合わせは、乾季にはない表情をバンコクに与える。

雨季を経験してから乾季を迎えると、「空気が乾いてありがたい」という感覚が出てくる。季節がない街に、雨が「変化」をもたらしている。

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