Kaigaijin
海外在住日本人のメディア
教育

タイの教育制度——インターナショナルスクールと公立校の格差

タイの教育は公立校と私立・インターナショナルスクールで大きな格差がある。授業料・カリキュラム・受験競争の仕組み、外国人家庭の選択肢を解説します。

2026-06-18
教育インターナショナルスクール学校選び

この記事の日本円換算は、1THB≒4.3円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。

バンコクで子どもを持つ外国人駐在員に「子どもの学校は?」と聞くと、まずインターナショナルスクールの名前が出てくる。

タイの公立学校は学費がほぼかからないが、授業はタイ語で行われる。外国人の子どもが入っても言語の壁が高く、馴染むまでに時間がかかる。そのため、ほとんどの外国人家庭はインターナショナルスクールを選ぶ。

タイのインターナショナルスクール

バンコクには英語・日本語・中国語系のインターナショナルスクールが多数ある。

英語系の主な選択肢:International School Bangkok(ISB)、Bangkok Patana School、Harrow International School Bangkokなど(いずれも英語カリキュラム)。

日系スクール:日本人学校(バンコク日本人学校)はタイ語クラスと日本語クラスが用意されており、帰国後の進学を意識した日本人家庭が多く通う。

学費は年間で350,000〜800,000THB(推定)を超える学校もある。入学金・制服・課外活動費を含めるとさらに高くなる。

タイの公立教育の現実

タイの公立教育は無償だが、質のばらつきが大きい。

都市部の有名公立校(特に優秀な高校)は激しい競争があり、受験・選抜が行われる。チュラロンコン大学附属校やトリアムウットサーカン校といったエリート校は、合格することがひとつのステータスだ。

一方で地方の公立校は教師不足・設備不足が課題として報告されている。都市と農村の教育格差は、タイの社会問題のひとつとして継続的に議論されている。

タイの大学受験競争

タイの大学受験は、共通試験(TGATやTPATという科目別試験)と各大学の選抜基準の組み合わせで行われている(制度は変更されることがある。最新は各大学・文部省公式を確認)。

トップ大学(チュラロンコン、タマサート、マヒドン等)への入学競争は熾烈で、中高生の補習塾通いはシンガポールと似た構造をもつ。

日本語補習校の存在

バンコクには日本語補習授業校がある。週末に日本語・国語・算数を教えるもので、インターナショナルスクールに通いながら日本語能力を維持したい家庭が通う。

帰国後に日本の学校に戻る予定がある子どもにとって、補習校の存在は大きい。同じ境遇の日本人家庭同士のコミュニティにもなっている。

外国人家庭の教育費負担

タイ在住の外国人家庭にとって、インターナショナルスクールの学費は生活費の最大の支出項目のひとつになりやすい。

「タイは物価が安い」という印象を持って来ると、教育費の高さに驚くケースがある。子どもの学校環境は家族のタイ生活全体の満足度に直結するため、赴任前に学費・通学利便性・学校の雰囲気を十分に調査することをすすめる。

コメント

読み込み中...