タイの私立病院で自費診療する——受付から会計まで何が起きるか
保険なしでタイの私立病院に行くと何が起きるか。バムルンラード・サミティベート・BNHの費用感と手続きの流れ、日本語通訳の有無、日本との費用比較を整理する。
この記事の日本円換算は、1THB≒4.3円で計算しています(2026年5月時点)。為替は変動するので、現地通貨の金額を基準にしてください。
タイの私立病院に行くとき、日本と最も違うのは「先に保証金を預けることがある」という点だ。
バムルンラード国際病院(Bumrungrad International Hospital)やサミティベート病院(Samitivej Hospital)では、外国人患者には自費診療の場合、受付時に一定額のデポジット(保証金)を求めることがある。これは支払い能力の確認のためで、退院・会計時に精算される。
費用の目安
診療科・処置内容によって大きく変わるが、大まかな目安として:
- 内科の初診(一般外来):THB 1,500〜3,000(6,450〜12,900円)程度(推定)
- 血液検査(基本セット):THB 2,000〜5,000(8,600〜21,500円)程度(推定)
- 画像診断(レントゲン・超音波):THB 2,000〜8,000(8,600〜34,400円)程度(推定)
- 専門医受診(循環器・整形外科等):THB 2,500〜5,000(10,750〜21,500円)程度(推定)
日本の保険診療(3割負担)と比べると高い場合もあるが、日本の自由診療・全額負担と比べると安いことが多い。
日本語対応
バムルンラードとサミティベートは日本語通訳サービスを提供している(事前確認推奨)。特にバムルンラードの「Japan Desk」は日本人患者向けのサポートが充実しており、バンコクの日本人在住者から多く利用されている。
BNH病院(シーロム近く)も英語対応が良く、外国人に利用されやすい環境だ。
保険がある場合
雇用主提供の医療保険・海外旅行保険・民間医療保険がある場合、病院の「Insurance Desk」に保険証書を提示してキャッシュレス対応(病院が保険会社に直接請求する方式)が可能かどうか確認する。
キャッシュレス対応が取れない場合は、先に自費で払ってからレシートで保険会社に請求(償還払い)する流れになる。領収書・診断書の書類を病院で揃えてもらうことを忘れずに。
公立病院との違い
タイの公立病院は費用が格段に安いが、待ち時間が長く、英語が通じない窓口も多い。急いでいない軽微な症状なら公立で十分だが、タイ語能力がないと手続きに苦労する。
在住年数が長く、タイ語能力があり、費用を抑えたい人は公立を使う選択肢を持てる。そうでない場合、私立病院が現実的な選択だ。